都市部の災害

【タワーマンションのエレベーター】災害時の停電でも慌てないために

憧れのタワーマンション。部屋から街並みを一望できるのはタワーマンションでしか味わえないメリットですね。ですが、デメリットも存在しているのに気付いていますか?

この記事では、タワーマンションに住んでいる方に向けて、災害時の懸念材料であるエレベーターの問題について取り上げています。

タワーマンションの構造上の問題、災害時にはエレベーターはどうなるのかを解説しています。エレベーターが止まった時の対処法も紹介しているので、災害対策の知識として役立つ内容になっています。

特にタワーマンションの上階に住んでいる方であれば避けられない問題なので、災害に備える際の参考にしてみてください!

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タワーマンションのリスク

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タワーマンションはそこでしか味わえない景観や充実した設備などのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。ここでは、タワーマンションの抱えるリスクを2つ紹介します。

免震構造は万能ではない

超高層建築物に採用されていることが多い免震構造。地震の揺れに一番強いとされる工法なのですが、必ずしも万能という訳にはいきません。免震構造の弱点を挙げると、

  • 横揺れには強いが、縦揺れには効果がない場合がある
  • 強風による衝撃の揺れは、地震の時ほど吸収しない
  • 強風と縦揺れ地震が同時に起こった場合は大きな揺れになることがある

になります。地震に強い構造だといっても過信するのは危険ですね。

上層の階になるほど揺れが強くなる

高い建物は揺れた際に「しなり」がないと、揺れを吸収しきれず建物が壊れてしまいます。先程でも解説しましたが、免震構造でも場合によっては地震の揺れを完全に吸収することはできません。

そして、吸収しきれなかった揺れは上層の階ほど強く感じます。これは、建物がしなっているために起こる現象です。

ですので、上層階に住んでいる場合は、強い揺れに備えて家具の固定などの対策が必要になってきます。

災害が起きてタワーマンションで停電になったら

2019年10月に上陸した台風19号では、タワーマンションの地下にある電気設備が大雨により水没してしまい、故障してしまう事態になりました。

この結果、排水や給水に使用しているポンプが動かないので、水がでない、汚水を流せないといった状況になりました。

また、タワーマンションには電気が流れていないので、エレベーターが動かない、夜は電気が点かない状況になり、タワーマンションが抱えるリスクの一端を垣間見ることになったのです。

災害は地震だけではありません。台風も災害の一つであり、同じ状況が他でも起こり得るでしょう。自分の住んでいるマンションの電気設備はどこにあるのか、一度確認をしてみてはいかがでしょうか。

災害時の停電でタワーマンションのエレベーターはどうなる?

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ここでは、タワーマンションに設置してあるエレベーターについて解説しています。エレベーターのトラブルや機能を知ることで、いざという時でも慌てずに対処できるようにしておきたいですね。

大規模な地震が起こったら

大規模な地震が起ったら、エレベーターは最寄りの階で止まるようになっています。ですが、その機能がないエレベーターもあるでしょう。

ですので、地震を感じたらすべての階数のボタンを押して、止まった階で降りるようにしましょう。

一度止まってしまうと、専門の業者による安全確認が終わるまで利用することはできません。エレベーターから降りて、階段を使って自室に戻るか、外に避難するようにしましょう。

停電になったら

電気が供給されなくなってしまうので、エレベーター内に閉じ込められてしまう可能性があります。ですが安心してください、エレベーター内には非常灯が点灯するので、暗闇になることはありません。

専門の業者が確認をするまでエレベーターは動きませんが、落ち着いて「非常用ボタン」を押して閉じ込められている事を知らせましょう。

エレベーターによっては、水・食料・簡易トイレなどの防災用品が設置してある場合があるので活用しましょう。心細いですが、パニックにならないことが大切です!

非常用エレベーターの役割

31Mを超える建築物に設置が義務づけられている非常用エレベーター。普段使用しているエレベーターとは別に非常用エレベーターとして設置されています。この非常用エレベーターの役割はご存知ですか?

勘違いしやすいのですが、非常時の避難のためのものではありません。タワーマンションで火災が発生した時に、消防隊の方々が消火や救助、歩行困難者の救助のために使用するものです。

タワーマンションでのエレベーターが使用できない時の避難は、一般的に階段を使っての移動となります。裏を返せば、それだけ建物の安全性がしっかりしているということですね。

ですので、上層階に住んでいる場合は、階段での移動を想定して災害対策をする必要があります。

普段使っているエレベーターが非常用エレベーターに

エレベーターの中には、普段使用しているエレベーターが非常用エレベーターに切り替わるものもあります。

災害が発生して最寄りの階で止まるのは一緒ですが、その後は消防隊が特殊なカギを使用することにより、非常用エレベーターへと切り替わります。

こちらも災害時であっても使用できないということを憶えておきましょう。

タワーマンションのエレベーターが動くまで

先程の項目でも解説しましたが、場合によっては停電でエレベーター内に閉じ込められる可能性があります。

専門の業者の到着を待つことになるのですが、この専門の業者には、各地でエレベーターが停止した際に、復旧に向かう優先順位というものがあります。

  1. 閉じ込めからの救出
  2. 医療機関など
  3. 公共性が高い建物
  4. 高層住宅(おおむね高さ60M以上)
  5. 一般住宅

一番上からエレベーター復旧の優先順位が高いものになります。このように、閉じ込められた場合は最優先で復旧してもらえるので、非常ボタンを押して閉じ込められたことを知らせるようにしましょう。

災害時の停電に備えて

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タワーマンションの上層階に住んでいれば、エレベーターでの移動が必要になります。ですが、災害によりエレベーターの使用ができなくなってしまうと、階段を使わざるを得ません。

とはいえ、必要なものを買いに行くのに何度も階段を往復するのは現実的ではありませんよね。ですので、エレベーターの使用ができなくなった時の対応を決めておく必要があります。

備蓄をして復旧までタワーマンション内で過ごす、復旧するまでタワーマンションから離れる、といったように行動を決めておくことが大切です。

災害に備えて最低でも1週間分の備蓄を

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災害時に備えて備蓄をする際は、最低でも1週間分の備蓄をしましょう。大規模な災害の場合、復旧の早いとされる「電気」であっても、被災地では復旧までに1週間以上かかるものです。

特に移動の制限されるタワーマンションの上階に住んでいるのであれば、「想定外」の事態に備えて余分に備蓄をすることを勧めます。

また、電気設備が故障してしまった場合は1か月以上かかる可能性があります。復旧までに時間がかかりそうなときは、復旧するまでタワーマンションを離れることも視野に入れるようにしましょう。

どんなものを備蓄すればいいのかわからない方のために、「必要な備蓄品リスト」の記事で詳しく紹介しています。

実際に東日本大震災で被災した経験をもとに、「こんなものが役に立った」「こんなものがあれば便利かな」と感じたものを紹介しているので、備蓄をする際の参考にしてみてください!

まとめ

タワーマンションは非常に厳しい基準をクリアした安全性の高い建物ではありますが、デメリットも存在します。その最たる例がエレベーターの問題でしょう。

特にタワーマンションの上階に住んでいれば、災害が起きてエレベーターが使用できなくなると移動が困難になってしまいます。

そのような状況になった時にどうするか、あらかじめ決めておくことが非常に大切です。避難するか、備蓄をして耐えるか、家族で話し合う必要があります。

自身の住んでいる環境にあった災害対策をすることにより、いざという時でも慌てることなく行動できるようにしておきたいですね。

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