豪雪

【積雪の多い場所は危険!】雪崩被害を避けるために必要な7つの対策

雪崩災害は毎年発生しており、雪崩により死亡するケースは少なくないのが現実です。そのため、積雪量の多い場所へ訪れる際には、雪崩に対する対策が必要になります。

この記事では、雪崩に遭遇しないための対策や、雪崩に巻き込まれた場合の対策を解説しています。

冬のレジャーを楽しむ方だけでなく、積雪の多い地域に住んでいる方、仕事等で積雪の多い地域へ訪れる方でも役立つ内容になっているので、参考にしてみてください。

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雪崩対策①【雪崩の知識を深める】

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災害対策をするうえで、その災害に対する知識を深めることは必要な事です。雪崩が起こる原因だったり、どんな場所で発生しやすいのか理解していないと、どの場所が危険なのかわからないですからね。

また、災害の怖さを知ることも重要になります。誰しも、好き好んで自分の命を危険にさらすような真似はしたくないものです。

雪崩への対策は、雪崩が発生しそうな場所へ近づかない、雪崩に巻き込まれた場合の対処の2つになります。

積雪の多い地域に住んでいる、レジャーや仕事等で積雪の多い地域に行くことが多い方にとっては、必要となる知識ですね。

実際に雪崩の発生を見てみる

「雪崩は危険な自然災害です!!」と言われても、実際にどんなものか見てみないとピンとこないですよね。ここでは、実際に雪崩が発生した状況を見てみましょう。動画の解説もしています。

動画の解説

1:人為的な原因で発生した表層雪崩。発生後20秒で100m以上も流れ、下にいる人を巻き込んでいる。
2:発破により雪崩を誘発させている状況。大規模な雪崩を防ぐため、わざと小規模な雪崩を発生させる。That’s nice!
3:雪庇の崩落がトリガーとなって発生した表層雪崩。動画は人為的だが、自然に雪庇が崩落して発生することもある。
4:全層雪崩。速さはゆっくりだが、リフトを破壊するほどの威力。目の前があんな状況でも逃げない人に驚愕。
5:表層雪崩。撮影者のテンションが上がるほどの到達スピードと範囲に注目。

いかがでしたか?特に注目してほしいのは、雪崩の範囲と速さです。目の前で雪崩が発生してから逃げることは、ほぼ不可能です。

また、雪崩に巻き込まれ、全身が雪に埋没してしまったら、鼻や口に雪が入り込んで窒息するだけでなく、指一本まともに動かせない状態となります。

雪崩に巻き込まれて命が助かった場合は、運がいいとされるほど危険な自然災害なので、いかに危険な場所を避けるかが重要になります。

雪崩対策②【土地の特長を知る】

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住んでいる場所や、レジャーや仕事等で訪れる土地の特長を知ることにより、雪崩が発生しやすい場所であるか推測することができます。例えば、その土地で過去に雪崩が発生していれば、再度雪崩が発生する可能性があります。

レジャー施設に車で訪れる際には、施設周辺だけでなく、通る道路も含めて過去に雪崩の発生がないか調べることで、雪崩に遭う可能性を減らすことができるでしょう。

登山をする方であれば、植生林の状況を調べてみましょう。高い樹木が生い茂っている中で、ある箇所が開けたように草しか生えていない状況だと、過去に雪崩が発生した場所と推測できます。

同時に、草地は雪崩の発生しやすい場所となるので、自然とその場所を回避することができますね。

このように、土地の特長を知ることで、危険な場所であるか判断できる材料となるため、訪れる前に調べておくことが重要になります。

雪崩対策③【ハザードマップと気象情報の確認】

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「土地の特長を調べるといっても、どうすればいいの?」と、悩んでいるあなた。そんなあなたにオススメなのがハザードマップです。

レジャーや仕事等で訪れる場所、自分の住んでいる場所が雪崩危険区域であるか、ハザードマップで調べることができます。

もし、雪崩危険区域であったら、気象状況を確認して避難を開始する、訪問を見送るなどの対策をとるようにしましょう。

降雪の状況は、天気予報等で確認することができます。降雪の多い時期や、融雪の時期となる春先には必ず確認するようにしましょう。

ハザードマップを確認したい方は以下のリンク先から調べることができます。雪崩危険区域は、土砂災害で調べてみましょう。


リンク先:国土交通省 国土地理院 ハザードマップポータルサイト~身のまわりの災害リスクを調べる~

雪崩に関する注意報・警報

気象庁で発表している、雪崩に関する注意報・警報は「なだれ注意報」となります。雪崩注意報は、

なだれ注意報はなだれによる災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。山などの斜面に積もった雪が崩落することによる人や建物の被害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。

引用:気象庁ホームページ 気象警報・注意報の種類
引用元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/warning_kind.html

とされていることから、なだれ注意報が発表されている際には警戒が必要になります。ただし、なだれ注意報が発表されていないからといって、雪崩が発生しないというわけではありません。

注意報と併せて、気象情報や積雪の状況を見極めることが大切です。そのためにも、雪崩に関する知識を深めることは重要なんですね。

雪崩対策④【単独行動は厳禁】

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登山やバックカントリーでスキーなどをする際には、単独での行動は絶対にやめましょう。万が一雪崩に巻き込まれてしまった場合、あなたを発見してくれる人は誰もいないことになります。

雪崩に巻き込まれた人の救助は、一般的に15分以内と短いため、時間との勝負になります。これは、雪崩による死因は窒息死が75%と一番多いためですね。

発見が遅れるような行動は致命的となるため、雪崩が起きやすい雪山の斜面で活動する際には、必ず複数人で行動するようにしましょう。

雪崩対策⑤【もしもの時に備えて】

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どんなにベテランの登山家であっても、雪崩の発生を予測できずに巻き込まれてしまうことがあります。それだけ、雪崩の発生を予測することは困難だということです。

ですので、自分や仲間が雪崩に巻き込まれてしまった時を想定して、非常時の連絡手段や遭難者の救助方法、現場の指揮は誰がとるか、といった非常時の行動の仕方は必ず決めておきましょう。

救出作業は時間との勝負でもあり、再度雪崩が発生するかもしれない危険な作業となります。統率のとれたチーム行動が需要となるため、事前準備は怠らないようにしたいですね。

雪崩対策⑥【必要な装備を整える】

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雪山登山やバックカントリーは、自然そのままを味わえる醍醐味がありますが、それだけ雪崩に遭遇しやすい一面があります。

そのため、雪崩に巻き込まれた場合を想定した装備が必要になります。ここで注意したいのは、自分一人だけが装備を整えるのではなく、一緒に行く仲間全員が装備を整えることです。

装備が不十分な状態で楽しむことは自殺行為に等しいので、装備が整うまでは危険を伴うレジャーは控えるといった選択も重要ですね。

これから紹介する3つの装備は、雪崩に巻き込まれた際の救助に必要となるものなので、必ず用意しておきましょう。

ビーコン

ビーコンとは、簡単に言えば発信機ですね。通常、ビーコンからは信号が発信されており、雪崩に巻き込まれた遭難者を捜索する際「受信モード」に切り替えることで、ビーコンから発信されている信号を受信することができます。

これにより、遭難者がどのあたりに埋没されているか、おおよその場所を特定することができるのです。

遭難した際には自分の位置を知らせる、捜索する際には相手の位置を知るための道具、というわけですね。

ビーコンがない状態で遭難者の場所を特定することは困難とされています。遭難者の救助は時間との勝負になるため、ビーコンは必須アイテムの1つなのです。

ゾンデ棒(プローブ)

ビーコンで特定できるのは、おおよその位置です。そこから先は、地道に捜索するしかありません。

また、雪に埋没している状態だと、どの深さにいるかがわからないですよね。そこで役立つのが、ゾンデ棒(プローブ)です。

普段は折り畳まれていますが、伸ばすことで2~3mほどの長さの棒となり、雪に突き刺すことで、遭難者が埋没されている正確な場所と深さを探ることができます。

スコップ

遭難者の場所が特定できたところで、雪を掘り出して救出したいのですが、雪崩により堆積した雪は、流れが止まった際の圧力で固まってしまうものです。

固まった雪を何の道具もなしに掘り起こすのは、体力の消耗が激しくなるだけでなく、掘り起こすのに時間がかかるため、遭難者の生存率を低下させることに繋がります。

「スコップってかさばるんじゃ・・・」と心配することはありません。雪山用のスコップは組み立て式なので、持ち運びが楽なよう設計されています。

雪崩対策⑦【ルールを守る】

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スキー場には雪崩や遭難といった重大な事故に繋がりやすいため、立ち入り禁止となっている区域や滑走が禁止されている区域があります。

ですが、危険な場所と知りながら侵入し、事故に遭うケースが発生しているのが現実なんですね。

遭難者の救助は危険を伴うもの。身勝手な行動で手間をかけさせるだけでなく、捜索隊の方を危険にさらすことになります。

また、人為的に雪崩を発生させたことにより、他人が雪崩に飲み込まれ、重大な怪我や命を落としたとなれば、賠償だけで済む問題ではなくなります。

ルールを反することで自分だけが破滅するならまだしも、確実に他人にも迷惑が及ぶものです。ですので、ルールを必ず守ってレジャーを楽しみましょう!

まとめ

雪崩に遭遇しないための対策として、雪崩に関する知識を身につけることは重要です。どんな場所が危険なのか、どのような状況が発生しやすいのか、知識を身につけることで危険な場所を回避することができます。

また、地域のハザードマップや気象情報を確認することも忘れないようにしましょう。

雪山登山やバックカントリーといった、雪崩に遭遇しやすい危険な場所へ立ち入る際には、自己責任が鉄則となります。ですので、事前準備はしっかり行いたいですね。準備に不備があった場合には、計画を見送ることも大切です。

雪崩災害は重大な事故に繋がりやすいため、積雪量の多い場所へ訪れる際には、対策は必ず行うようにしましょう。

【雪崩災害に備えて】ビーコン・ゾンデ棒・スコップ以外に必要なものこの記事では、雪山登山やバックカントリーの初心者に向けて、雪崩災害に備えて用意しておきたい装備品を紹介しています。他にも、必ず加入しておきたい保険や、「装備を整えるお金がない!」という方でも、装備品を整えることができるサービスを紹介しているので、参考にしてみてください。...