災害により停電になってしまうと、照明器具が使えなくなってしまいます。明かりがなければ、毎日暮らしている家の中であっても移動がままなりません。
停電によって照明器具が使えない状況でも使用できるろうそくは、貴重な光源として非常に役立つものです。ですが、間違ったろうそくの選び方や使用をすることで、火事の原因になる可能性があります。
この記事では、災害に備えてろうそくを備蓄したいという方のために、安全・長時間使用できるオススメのろうそくを紹介しています。
他にも、ろうそくをどのタイミングで、どこで使えばいいのか、使用上の注意点などを解説しているので、安全・効果的にろうそくを使うための参考にしてください。
出典:https://www.photo-ac.com
目次
『ろうそく』はどんなところで役立つの?おすすめのポイントは?

電池の備蓄が十分ではない場合、電池の消費は抑えたいものです。充電式の懐中電灯を使用している場合でも、停電時には充電ができないので、無駄にバッテリーは消費したくないものですよね。
ろうそくは、電源を必要とせず、火があれば明かりを灯すことができる大きな強みがあります。
また、一度消火しても、蝋がある限り何度でも火を灯すことができるのも、災害に備えた備蓄品としておすすめできるポイントです。
大規模な災害時には、先の見えない不安から、電池やバッテリーの消費を抑えたいという気持ちが先行してしまうものです。そのような時こそ、ろうそくは役立ちます。
災害時に役立つおすすめの『ろうそく』
こちらは缶入りなので、蝋が流れる心配がなくそのまま置いて使用できます。また、背が低いので多少の衝撃で転倒することがない抜群の安定性がポイントです。
1個あたりの値段は高めですが、燃焼時間は約8時間と長く、一度消火しても繰り返し使えるのでろうそく1個で長時間使用できます。
使用する際には蓋を開けて点火、消火したいときは蓋を被せるだけという手軽さもおすすめのポイントです。
「非常用」なだけあって、細かいところにまで配慮された素晴らしいロウソクといえます。
おすすめの『ろうそく』を実際に使った感想
ブラインドタッチができないのでキーボードを見ながらタイピングしている僕ですが、ろうそくの火の光だけでこの記事が書けるか試してみました・・・。が、まったく見えません。
作業をするための光源としては期待できません。ですが、周囲に何があるかは確認できます。ろうそく1つだと物足りないので、2つ使用してみたらかなり明るくなりました。ろうそくを2つ以上同時に使用するのがオススメです!
ちなみに、地震を想定して火の付いているろうそくを振ってみましたが、火は消えませんでした。大規模な地震の際は強い余震が起こる可能性が高いので、ろうそくの使用はやめた方がいいでしょう。
災害時の使用におすすめできない『ろうそく』とは?

ケーキに使われるような細長いタイプのろうそくは、災害時の使用にオススメできません。理由は安定性がないからです。
停電になってろうそくを使用しているとしましょう。光源はろうそくの火だけになりますね。いくら光源になるとはいえ、ろうそくの火の光はそれほで強くはありません。
周囲を満足に確認できない明るさの中で、簡単に倒れてしまうような安定性のないろうそくを使うことは非常に危険です。
ですので、災害に備えたろうそくを選ぶ際には、簡単に倒れない安定性のあるろうそくにしましょう。
『ろうそく』の必要な備蓄量
当サイトで紹介しているろうそくだと、3個で1セットのものがあります。1つあたり8時間燃焼することができるので、食事に1時間使用するとして3つ同時に使用しても8日はもつ計算になります。
当サイトでは、最低でも1週間分の備蓄を推奨しているので、紹介しているろうそくだと1セット分あれば十分です。
もし広い空間での使用でろうそくが足りるか不安であれば、2セット備蓄しておくと、ろうそくが足りなくなる心配はないでしょう。
自作したキャンドルも災害時には活用できる

中にはキャンドルを自作している方もいるのではないでしょうか。オシャレなキャンドルだったり、アロマキャンドルだったり。
災害時にアロマキャンドルとか不謹慎かも・・・。などと思う必要はいっさいありません。貴重な光源です、利用できるのであれば利用しましょう!
自作したキャンドルを使用する際には、安全・安定のためにキャンドルホルダーを用意しておくのがオススメです。
【ろうそくを使うタイミング】おすすめは居間やダイニング

ろうそくは持ち運びに適していません。ですので、家族が集まって食事をする場所が最適でしょう。居間やダイニングですね。
使用するタイミングは、全員がろうそくに目がいきやすい食事の時がベストです。食事の時にはろうそくを、個々の部屋へ移動する時にはランタンや懐中電灯と使い分けるようにしましょう。
個々の部屋でろうそくを使用するのはオススメできません。理由は、ろうそくの様子を見る人が一人しかいないのと、読書やスマホの操作など、何かしらの作業のせいでろうそくに対する注意が散漫になってしまうからです。
『ろうそく』を使用する際の注意点

ろうそくは火を灯すものです。火を扱っているので、ろうそくの火が原因で火事にならないように、ろうそくのそばから離れないようにしましょう。そして、最低でも2人はろうそくに注意を向けましょう。
災害により停電になった時のためにろうそくを備蓄するのですが、その災害が地震や台風であった場合は、ろうそくの使用はやめるべきです。
大規模な地震が起こったら強い余震が起こるものです。東日本大震災の時は、最大で震度6クラスの余震を経験しました。震度6クラスだと正直動きようがありません。地割れが起こるほどの揺れですからね。
そんな中でろうそくを使っていたら、安定性のあるろうそくであっても火を消す余裕もなくテーブルから転げ落ちてしまいます。
また、台風では窓ガラスが割れて強風が吹き込むと、ろうそくが倒れてしまい、周囲のものに引火してしまう可能性があります。
そのような災害の場合には、無理にろうそくを使用せず、懐中電灯やスマホのライトを使用しましょう。
ライターかマッチの用意も忘れずに

ろうそくに着火するためのライターかマッチを忘れずに用意しておきましょう。喫煙をしない人であれば、ライターを常備する習慣がないので忘れてしまいがちです。
ガスコンロという手もあるのですが、火力が強いため着火の際に火傷の危険がありますし、災害のせいでガスが使えなくなる可能性があります。
こちらであれば、点火するところが離れているので火傷の心配がありません。高齢の方でも安心して使用できます。小さなお子様の手の届かない場所に保管しましょう。
まとめ
災害が起きて電気・ガス・水道が使えなくなると、驚くほど何もできないものです。ろうそくなどの原始的なものほど、その有難味が身に沁みます。
とはいえ、ろうそくの使用は火を扱うことになります。安全に使用するために、安定性のあるろうそくを使用したり、火の元から目を離さないようにしましょう。
近年では、停電時にろうそくの使用を控えるよう消防庁から呼びかけがありました。確かにろうそくよりはランタンを使用した方が安全です。
ですが、地震や台風の際には使用しない、個々の部屋では使用しないといったように、リスクのある使い方をしなければ、災害時において非常に役立つ光源となるので、災害に備えてろうそくを備蓄しておくことは無駄な事ではありません。
