豪雪

【豪雪災害の対策も紹介】日本海側と太平洋側で異なる大雪の原因とは

記録的な降雪は、交通マヒやライフラインへの影響など、私たちを悩ませてくれます。なぜ災害となるほどの大雪が降るのか気になるところですよね。

この記事では、大雪が降る原因を解説しています。実は、地域によって大雪が降る原因は違うのはご存知でしたか?

地域ごとの原因を解説しているので、あなたが住んでいる地域に当てはめることで大雪が降る原因を知ることができます。

他にも、大雪に備えた対策も紹介しているので、災害への備えとして活用してみてください。

出典:https://www.photo-ac.com/

日本の国土の約51%は豪雪地帯

日本は世界有数の豪雪国であり、国土の半分が豪雪地帯に指定されています。そして、総人口の約15%にあたる約2000万人もの人が、豪雪地帯で生活しているのです。

出典:内閣府ホームページ
出典元URL:http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h14/bousai2002/html/zu/zu120701.htm
豪雪地帯と特別豪雪地帯の割合(令和2年4月1日現在)
豪雪地帯 特別豪雪地帯
面積 約19万平方キロメートル
(国土の約51%)
約7.5万平方キロメートル
(国土の約20%)
自治体数 24道府県 532市町村
(全国の約31%)
15道県 201市町村
(全国の約12%)

上記の図と表を見てみると、大雪となりやすい地域は「日本海側」に集中しているのがわかります。

実際にニュース等で目にする、交通マヒといった雪による災害は、日本海側の地域が多いですよね。

時には、普段あまり積雪のない地域でも大雪となり、住宅の倒壊といった被害を及ぼすことがあります。なぜこうした大雪が発生するのか?次の項目から解説していきましょう。

日本海側の大雪は「季節風」が原因

冬になると、大陸から日本にかけて冷たく乾いた風が吹いてきます。この風は、冬の季節になると北西から吹いてくる風「北西季節風」と呼ばれています。

一方、日本海では対馬海流により暖かい海水が流れ込むことで、日本海上では大量の水蒸気が発生しており、冷たく乾いた風が日本海上を通過することで、水蒸気を含んだ湿った空気に変わるのです。

湿った空気は、日本列島の中央に位置する山脈にぶつかることで上昇気流となり、日本海側に雲を形成します。この雲が、日本海側の地域に大雪を降らせるわけですね。

空気中の水蒸気は、この時点で雲に変わるため、山を越えて太平洋側に吹く風は乾いた風に戻ります。

【大雪の原因】日本海寒帯気団収束帯ってなに?

時に記録的な大雪を降らせる原因として「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」というものがあります。知る気が失せるほど長い名前ですが、過去に幾度となく大雪をもたらしているため注意が必要です。

大陸から吹いてくる北西季節風。この風の通り道には、朝鮮半島北部にそびえる白頭山をはじめとした「長白山脈」があります。

この山脈により風は二分され、日本海上で再び合流しますが、合流した風がぶつかることで、雲が発達しやすいラインが形成されます。このラインが「日本海寒帯気団収束帯」です。

ライン上では、二分された風により形成された筋状の雲(雪雲)が、一定の流れに収束することで発達した雲となり、大雪や雷、突風といった気象現象を引き起こします。

ラニーニャ現象が原因となる大雪

「ラニーニャ!(∩´∀`)∩」と踊りたくなるような名前ですが、地球規模で異常気象を引き起こすエグい自然現象です。

ラニーニャ現象とは?

ラニーニャ現象とは、ペルー沖からパプアニューギニアの東にある日付変更線付近にかけての海面水温が、平年より低くなる現象が1年程度続くものです。

反対に、同じ海域の海面水温が上昇することを「エルニーニョ現象」といいます。ともに数年のサイクルで発生する自然現象です。

ラニーニャ現象の影響で偏西風が南に蛇行することにより、西日本に寒気が流れ込みやすくなります。すると、気温の低下により雪が降りやすくなります。

この寒気の流れ込みと日本海寒帯気団収束帯の発生、低気圧の発生といった悪循環が重なり合うことで、災害級の大雪となるわけですね。

平成23年、平成30年に起こった災害級の大雪は、ラニーニャ現象の影響により、上記の悪循環が起こってしまったためとされています。

「ラニーニャ現象=大雪」というわけではありませんが、平年より降雪量が増えることが予想されるため、注意が必要です。

太平洋側の大雪は「低気圧」が原因

これまでは日本海側に大雪が降る原因を解説してきましたが、太平洋側でも大雪が降ることはあります。太平洋側の場合、大雪の原因とされるのが「南岸低気圧」と呼ばれるものです。

日本列島の南側の沿岸部を通過する低気圧であることから、南岸低気圧と呼ばれているのですね。この低気圧は北から寒気を、南からは暖気が流れ込むため、低気圧の進路が陸地から離れるほど、雪が降りやすいとされています。

この南岸低気圧は、時に急速に発達することがあり、大きな災害を引き起こしたりします。台風を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

また、発達した低気圧が停滞したり、予想外の進路をとることで大雪となることがあるため、大雪の予測をすることが非常に難しいのが特徴です。

南岸低気圧の通過による降雪は予測が難しい

地上から上空までの気温が氷点下になっていれば、雪が降ることは予測しやすいのですが、途中に気温がプラスになっている層があれば、雨になる可能性があるため判断が難しくなります。

先程も解説しましたが、南岸低気圧は北側と南側で流れ込む空気が変わってくるため、低気圧の進路によっても降雪の可能性は違います。

また、気温がプラスであっても、雪が解けることで周囲の熱が奪われるため、初めは雨であっても、途中で気温が下がり雪となるケースは珍しくありません。

これらのことを加味したうえでの予測となるため、南岸低気圧の通過による降雪の予測は困難なんですね。太平洋側は、降雪が少ないメリットと降雪の予測が困難というデメリットがあるのです。

「南岸低気圧」による集中豪雨・暴風にも注意

出典:https://www.ac-illust.com/

急速に発達した南岸低気圧は、台風並みの勢力となり集中豪雨・暴風・波浪・高潮といった災害を引き起こすことがあります。

昭和45年1月に日本列島を襲った低気圧は、最低気圧962hPaと台風並みであり、この低気圧による大雨・暴風により、死者・行方不明者25名となる大惨事となりました。

冬の季節となると雪に注目してしまいがちですが、記録的な集中豪雨・暴風といった災害は起こり得るため、こうした災害への対策も必要になりますね。

大雪は災害の原因となることも

出典:https://www.ac-illust.com/

電気・ガス・水道といったライフラインのストップは、地震や台風の時だけではありません。

大量の積雪により電線が切れたり、土砂災害に伴うガス・水道の不通といった災害は実際に発生しています。冬の寒い時期にライフラインがストップすることは、命に係わるほど重大な問題です。

ライフラインがストップした状態でも、暖をとれる手段を確保しておくことで、冬の厳しい寒さを乗り切ることができます。

備蓄は食糧や水だけでなく、季節に対応したものも準備しておくことが大切です。まだ備えをしていないという方は、災害に備えて備蓄を始めることを強く勧めます。

まとめ

豪雪大国である日本。毎年のように大雪による被害が発生しています。特に日本海側では降雪量が多いですよね。

その理由として、北西季節風が挙げられます。大陸から吹く風が日本海上を通過する際に、大量の水蒸気を含むことで湿った空気となり、日本列島の中央に位置する山脈にぶつかることで雲が形成されるためです。

一方、太平洋側では南岸低気圧が発達したり停滞することにより大雪となります。同じ日本でも大雪が降る原因は違うわけですね。

こうした大雪は、時に災害を引き起こすことがあります。豪雪災害に備えて、厳しい寒さを乗り越えるために重要となる「備蓄」は必要になります。

【被災経験をもとに】災害に備えて揃えておきたい備蓄品のリストこの記事では、東日本大震災で被災した時に役立ったもの、「こんなものがあれば良かった」というものをリストアップしたものです。 いざ備蓄をしようとしても、実際に経験しないと、どれが必要なものなのかわからないものです。この記事では、そんな悩みを解消する内容になっています。...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です