大雨・豪雨

【増加するゲリラ豪雨】ヒートアイランド現象がもたらす影響を解説

近年増加しているゲリラ豪雨。増加の理由の一つとして挙げられているのが「ヒートアイランド現象」です。

この記事では、ゲリラ豪雨とヒートアイランド現象の関係性について解説しています。ヒートアイランド現象がもたらす影響を過去と最近の気象データを用いて解説しています。

「データ」という言葉がでてくると難しく感じてしまいますが、誰にでもわかる内容になっているので、ゲリラ豪雨とヒートアイランド現象の関係を理解することができますよ!

他にも、ゲリラ豪雨に遭遇した際の対処を紹介しているので、実際にゲリラ豪雨に遭遇した際に活用してみてください。

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ヒートアイランド現象とは?

ヒートアイランド現象とは都市部の気温が周辺の郊外部と比べて高温になることです。どうして都市部だけ高温になるの?と疑問に思うでしょう。ここでは、ヒートアイランド現象を引き起こす原因を3つ紹介していきます。

草地や水田の減少

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地方へ行くと森林や水田、草地が豊富です。癒されますね!この植物が育っている場所は水分を含んでいます。日光の熱で水分が蒸発することにより、大気中の熱が奪われて気温の上昇が抑えられるわけですね。

また、地面においても草地や森林は熱を蓄えないため、草地や森林が豊富な場所では日の当たらない夜は涼しくなるのです。

一方、都市部ではこうした草地や森林のある場所を探す方が難しいものです。道路はアスファルトで整備され、建築物はコンクリートのものが多いですよね。

アスファルトやコンクリートは熱を蓄積しやすいので日中はもちろんのこと、日の当たらない時間でも吸収した熱を放出し続けるので熱帯夜になりやすいのです。

建築物の増加による空気の滞留

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高層ビルや高層マンションが立ち並ぶ都市部。憧れの光景ですね!ですが、この光景こそがヒートアイランド現象の原因となるのです。

建築物が建ち並ぶということは、それだけ風の流れが悪くなるということです。風にとっては障害物だらけということですからね。

そして、高層ビルや高層マンションが立ち並ぶことにより、上空までも風の流れが阻害されているということです。

風の流れがよければ気温が高くても風により熱が拡散されますが、風の流れが悪く熱を蓄積しやすい状況では熱が滞留する一方なのです。

人口排熱の増加

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気温が上昇してくると必要になってくるのがエアコンですね。室内は涼しくなるのですが、室外はどうでしょう?エアコンの室外機からは熱風が排出されています。

人口の多い都市部では数えきれないほどのエアコンが作動していることでしょう。室外機から排出される熱風は計り知れないものになりますね。

また、都市部では物流が盛んです。日夜ひっきりなしにトラックや乗用車が走り回っていますよね。車から排出される排気ガスも熱を含んでいます。

他にも、工場やプラントといった大型の工業施設からも熱は排出されています。便利な世の中になった反面、排熱量は増え続けているのです。

ヒートアイランド現象とゲリラ豪雨との関係

「ヒートアイランド現象のことはわかったけど、ゲリラ豪雨とどう関係があるの?」と疑問に思いますよね。ゲリラ豪雨は積乱雲の発生よって起こるものです。積乱雲の発生に必要な条件には、

  • 暖かく湿った空気
  • 大気が不安定
  • 上昇気流の発生

の3つの条件が必要になります。中でも特に影響を与えるのが「上昇気流の発生」です。

空気は暖かいほど軽くなる特徴があるため、気温の上昇している都市部では上昇気流が発生しやすくなります。

上昇した空気は上空で冷やされることにより雲を形成し、上昇気流により上へ上へと発達していきます。つまり、暖かい空気は雨の原因となる雲を形成しやすくするということです。

本当にヒートアイランド現象でゲリラ豪雨が増えてるの?

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実際にヒートアイランド現象がどのような影響を与えているのか、言葉だけでは怪しいものですよね。ここでは、過去と現在の気象データを比較することで、ヒートアイランド現象が及ぼしている影響を見ていきましょう。

気温の差

まずは気温ですね。過去100年と比べると東京都の気温は約3℃上昇していると言われています。温暖化も原因の一つですが、ヒートアイランド現象も確実に影響を与えているのです。

その根拠となるのが熱帯夜(日最低気温が25℃以上)の増加ですね。熱帯夜の日数は100年前と比べて約2倍も増えています。

前の項目でも解説しましたが、アスファルトやコンクリートの建造物が増加したことにより、都市部では熱が蓄積されやすくなっています。

ヒートアイランド現象により放射熱が増加することで、日の当たらない夜間の気温の上昇が顕著に表れているわけです。

降水量の差

ゲリラ豪雨とされる、1時間降水量が50mmを超える大雨の年間発生回数は、1976~1985年と2010~2019年の平均を比べてみると約1.4倍増加しています。具体的な回数は、

1時間降水量50mm以上の年間発生回数

1976~1985年:約226回

2010~2019年:約327回

参考:気象庁ホームページ 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化
参考元URL:https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html

ですね。気温の上昇に伴いゲリラ豪雨の発生回数が増加しているのがわかります。近年では大雨による災害が多発していることから、大雨による対策が必要になってきますね。

【ゲリラ豪雨の減少】ヒートアイランド現象を防ぐには?

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残念ながら、ヒートアイランド現象を止める手段は現状ではないと僕は感じています。建築物を壊したりアスファルトの道路をなくすことは現実的ではないからです。

加えて、気温が上がることによりエアコンの使用率はさらに上がるでしょう。工場でもオートメーション化が進んでくれば、24時間フル稼働するところが増えてきます。

今まで郊外部だったところでは、開発が進んでいる所もあるでしょう。以上のことから、現状ではヒートアイランド現象となる地域は増加していくと考えられます。

地域によっては打ち水や緑化、省エネを推進しているところもありますが、一部分だけなので効果は薄いと考えるべきでしょう。

ゲリラ豪雨に遭遇したら

ゲリラ豪雨から避難する際には、高さのある丈夫な建物へ避難しましょう。「どうして?」と感じてしまいますよね。その理由を3つ説明していきます。

雨風から身を守る

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ゲリラ豪雨ともなると、1時間降水量が50mmを超える激しい雨となります。傘は全く役に立たなくなる降水量なので、雨をしのぐには建物の中が一番安全なのです。

また、雨が降ることによりゲリラ豪雨の原因となる積乱雲からは下降気流が発生します。時には激しい下降気流となり、突風のような激しい風が発生することがあります。建物の中にいれば、激しい風からも身を守れるでしょう。

浸水から身を守る

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特に都心部では、アスファルト舗装となっている場所が多いため、水捌けが悪く浸水しやすいものです。

下水管の排水量には限界があるため、限界以上の降水量になると浸水してしまうわけですね。浸水してしまうと排水されるまで身動きが取れなくなってしまいます。

高い建物の中に避難していれば、建物の中に浸水してきても避難することができます。浸水すると避難が困難となる地下鉄や地下街にいる時には、早めに避難するようにしたいですね。

落雷から身を守る

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ゲリラ豪雨がもたらすものは雨や風だけではありません。落雷も発生します。落雷による被害は多くありませんが、実際に発生しているのが現実です。

雨が降ると軒下へ避難したくなりますが、落雷の際には軒下は危険な場所となります。建物の中であれば感電する確率は激減するので、落雷からの被害を避けることができるのです。

まとめ

草地や水田の減少・建築物の増加・人口排熱の増加により、郊外部と比べて都市部の気温が高くなるのが「ヒートアイランド現象」です。

このヒートアイランド現象により気温が上がることで上昇気流が発生しやすくなり、ゲリラ豪雨の原因となる積乱雲が形成されやすくなるのです。

とはいえ、現状ではヒートアイランド現象の有効な打開策というものはありません。ですので、これから先も増加するであろうゲリラ豪雨に対して警戒する必要があります。

ゲリラ豪雨の原因となる積乱雲は、大雨による浸水や突風、落雷といった気象現象を引き起こします。時には災害となることがあるので、ゲリラ豪雨に遭遇した際には早めの避難を心掛けるようにしましょう!

【増加傾向にある大雨】ゲリラ豪雨が発生する仕組みを詳しく解説この記事では、ゲリラ豪雨が発生する仕組みについて解説しています。どのようにしてゲリラ豪雨が発生するのか、ゲリラ豪雨以外にも発生する可能性のある気象現象を解説しているので、ゲリラ豪雨に関する疑問を解決することができます。...
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