豪雪

大雪により想定される被害は?身を守るための対策と併せて解説

毎年のように発生している大雪による被害。時には降雪量の少ない地域でも大量の積雪により大きな被害を生むことがあるため、どこでも起こり得る災害として警戒する必要があります。

この記事では、大雪により想定される被害について、その対策と併せて紹介しているので豪雪災害への対策として役立つ内容になっています。

また、大雪によりライフラインがストップした時に備えて何が必要なのかも解説しているので、積雪の多い地域に住んでいる方だけでなく、登山やスキーなどのレジャーで降雪地帯に訪れる機会の多い方もチェックしてみてください。

出典:https://www.photo-ac.com/

日本は国土の半分以上が豪雪地帯

日本では、冬に大量の積雪がある地域が国土の約51%を占めています。また、総人口の約15%が豪雪地帯に住んでいることから、大雪による被害には警戒しなくてはなりません。

出典:内閣府ホームページ
出典元URL:http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h14/bousai2002/html/zu/zu120701.htm

 

上記の図を見ると分かる通り、北海道と日本海側に豪雪地帯が集中しています。実際、太平洋側と比べると、積雪量は比べ物にならないほどです。

ですが、積雪量の少ない太平洋側でも記録的な大雪となることがあります。過去には建物の倒壊や交通マヒといった被害がでているため注意が必要です。

大雪による人的被害

ここでは、大雪により想定される人的被害を解説しています。地域の人が被害に遭うだけでなく、レジャーで訪れた人が被害に遭うことも少なくないので注意が必要です。

除雪作業中の事故

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屋根に上っての除雪作業中に滑って屋根から転落する事故は、大雪による被害ベスト3に入るほど非常に多く、晴れた日の除雪作業中におきやすいものです。気温の上昇によって雪がゆるむためですね。

他には、屋根に積もった雪が落ちてきて埋まってしまう落雪事故や、水路に転落する事故、除雪機に巻き込まれる事故があります。

高齢者の方が単独で作業している際に事故に遭い、発見が遅れて死亡してしまうケースは珍しくありません。

除雪作業をする際には、単独では行わずに2人以上で行うことで、万が一事故に遭っても早期の発見に繋がります。

車にまつわる事故

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スリップによる交通事故は鉄板ですね。特にアイスバーン+ワダチのダブルコンボはこちらの心をへし折りにきます。加えて下り坂の急カーブとなると数え役満です。ありがとうございました。

また、シャーベット状の雪もスリップしやすいので注意が必要です。雪道の走行時は、急ブレーキ・急ハンドル・急発進は絶対にしないようにしましょう。

「ゆっくり走る」ことを心掛ければ、事故の確率は激減します。後ろから車が迫ってきたら、譲ればいいだけの話ですからね。

車の事故はスリップだけではありません。身動きができない状態で暖気している際に、積雪によりマフラー周辺が埋まってしまい、車の下から排気ガスが車内に入り込むことで一酸化炭素中毒になる事故が多発しています。

長時間車内に滞在しなければいけない場合には、マフラー周辺の定期的な除雪を忘れないようにしましょう。もしくは、防寒着や毛布を常備し、エンジンを切って暖をとるのも一つの手です。

遭難

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登山やスキーをしていて、急な天候の悪化により視界不良となって遭難してしまう事例があります。それだけ標高の高いところというのは危険な場所なわけですね。

こうした遭難事故の背景には、油断や慢心といった認識の甘さからくるものが多いそうです。

どれだけ慣れた人でも遭難することはあります。事前の気象情報のチェックや緊急時の連絡手段の確立、現地の係員のアドバイスや指示に従うといった対策が大切です。

転倒

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たかが滑って転んだだけ、と感じるかもしれませんが、打ちどころが悪ければ頭部を強打したり、足や手・腰の骨折といった重大な怪我につながります。

滑って転んだことのある方なら解ると思いますが、想像以上に痛く、「誰も見ていないな」と安堵してもしっかり見られているものです。

後者はどうでもいいとして、転倒事故は積雪の少ない地域でも発生しやすい事故です。階段で転ぼうものなら危険極まりないですからね。

滑りにくい靴を履く、転んだ時に備えて帽子や手袋を着用する、といった対策をすることで、転倒による怪我の可能性を減らすことができます。

大雪による建物被害

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積雪の重さというのは見た目以上にあるものです。雨であれば流れてしまうので、水がその場にとどまることはありませんが、雪は氷の結晶なので溶けない限りは積もっていきます。

つまり、水分がどんどん重なっていくわけですね。雪質によって重さは変わってきますが、サラサラの雪である新雪の1立法メートルの重さは50~150kgとされています。

これが固まったり水気の多い雪だとしたら、重さは数倍にまで増加するのだから、建物に与えるダメージは相当なものになります。

積雪の重さに耐えきれなくなって住宅が倒壊する被害が発生するわけですね。住宅だけでなく、畑にあるビニールハウス、カーポート、テラス屋根などの倒壊も起こり得ます。

大雪によるインフラ被害

私たちが生活するうえで必要不可欠なものはたくさんあります。大雪が生活基盤を支える設備や施設にどのような影響を与えるのでしょうか。

交通障害

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飛行機・電車・新幹線・バスといった各交通機関に与える影響は大きなものです。運休や欠航、ダイヤの乱れにより混雑が発生します。

道路に積雪がある場合には通常通りの運転ができないため、タクシーの運行も困難となります。

気温の下がる夜間では、待ち時間は堪えますよね。中には凍死する事件が発生するほど危険な状況となりうるため、無理な帰宅はせず、会社に留まるなどの対策をすることが重要です。

ライフラインのストップ

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付着した雪の重さに耐えきれなくなって電線が切断したり、強風によって電線同士がぶつかってショートすることにより、停電となってしまいます。

また、気温の低下による水道管の凍結や破損による断水もお約束といえるでしょう。保温材や電熱線の取り付け、水抜きや少量の水を出しておく、といった対策をすることで凍結の可能性を減らすことができます。

万が一水道管が凍結して水がでなくなっても、ドライヤーで温めたり熱湯をかけるようなことはしないでください。急激な温度変化は水道管の破裂の原因となり、状況を悪化させます。凍結した場合は、溶けるまで放置プレイで。

大雪による雪崩の被害

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雪崩は最大で時速200kmもの速さで襲ってくるため、雪崩の発生を確認してから避難しても間に合わないものです。

雪崩の起こる前兆や気候の状態、注意報を確認することで、雪崩が発生する可能性のある場所へは近づかないことが重要です。

また、過去に雪崩が発生した場所は、再度雪崩が発生する危険な場所です。登山やスキーで雪山を訪れる際には、事前にその場所について調べておくようにしましょう。

万が一、自分や知り合いが雪崩に巻き込まれてしまった時のために、早期の発見の手助けとなるビーコンの用意を忘れないようにしてくださいね!

近年発生した大雪による被害

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最も記憶に新しい豪雪災害は2017~2018年に起こった、北陸地方を中心とした記録的な大雪ではないでしょうか。

新潟県では広い範囲で断水となり、自衛隊による災害派遣が行われました。また、関東地方でも積雪がみられ、車の立ち往生が多数見受けられました。

とりわけ福井県の被害が大きく、10km区画で約1500台の車が立ち往生。この立ち往生は48時間を超えるものとなり、雪山に乗り上げた車に乗っていた方が一酸化炭素中毒で死亡する事故が発生しています。

物流がマヒしたことにより、スーパーやコンビニでは品不足となったほか、ガソリンスタンドではガソリンの不足のため給油制限がかかるなど、ライフラインにも大きな影響を及ぼす災害となったのです。

大雪による被害から身を守るために

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想定される被害の項目で解説したような対策をすることで、被害に遭う可能性を減らすことができます。

また、物流のマヒやライフラインがストップした時に備えて、備蓄しておくことを強く勧めます。水が使えない、食べるものがない、暖がとれない、といった状況は命に関わる重要な問題です。

その時になって慌てても手遅れなので、豪雪への対策をする場合は雪の降る季節が来る前に済ませておくことが重要です。

「どんなものを備蓄していいのかわからない」という方のために、以下の記事では、東日本大震災で被災した経験をもとに、実際に役に立ったものや「こんなものがあれば良かった」というものをピックアップしています。

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まとめ

国土の約51%が豪雪地帯に指定されている我が国では、大雪よる被害は毎年のように発生しています。

除雪作業中の事故や遭難などの人的被害、建物の倒壊、交通障害、インフラ被害と様々です。

その地域に住んでいる方だけでなく、登山やスキーをするために訪れる方が被害に遭うことも珍しくありません。

気象情報の確認や、交通・通信障害がでている場合の無理な移動は避ける、非常時の連絡手段の確立など、命を守るための行動を第一に考えましょう。