大雪は、時に私たちの生活に大きな影響を及ぼします。停電や断水・交通障害など様々です。このような災害が起こった時のために、何か対策をしていますか?
この記事では、大雪による被害に備えて準備しておきたいもの、行っておきたい対策を紹介しています。
大雪による被害は、日本海側に多い豪雪地帯だけで起こるものではありません。降雪量の少ない太平洋側の地域でも起こり得ます。
「まだ何も対策してないや」という方にとって、当記事は役立つ内容になっています。厳しい冬の季節に備えて、早めの対策を行いましょう。
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目次
【大雪による物流の停滞に備えて】水と食料の備蓄

大雪による交通障害のため、物流がストップしてしまうと商品が入荷しなくなってしまいます。そうなると、至るところで商品が欠品・品薄となります。
平成30年に発生した大雪により、福井県では物流がストップしてしまい、コンビニ、スーパーなどでは商品が手に入らないという状況になりました。
災害時には、先が見えない不安からまとめ買いをする傾向があるため、特に品不足に陥りやすいものです。
水や食料を備蓄しておけば、そのような状況でも慌てることがありません。加えて、大雪の中で買い出しに出る必要がないため、雪道での車の事故や渋滞に巻き込まれるリスクをなくすことができるメリットがあります。
災害に備えてどれくらいの量を備蓄しておけばいいのか、以下の記事で詳しく解説しています。オススメの非常食も紹介しているのでチェックしてみてください。

【大雪による停電に備えて】電源を確保しよう

大量の積雪や暴風、凍結により、送電線が断裂してしまうことで停電になることがあります。私たちでは対策の仕様がないので、停電になったらあきらめるしかありません。
冬場に使用する暖房器具、その多くは電気を使用しています。暖房器具の使えない冬場は堪えますよね。ポータブル電源は、停電時でもこたつや電気毛布といった暖房器具を使用することができる優れものです。
エアコンやハロゲンヒーターといった消費電力の大きいものは使用できませんが、500W程度のものなら、以下に紹介するポータブル電源で使用することができます。
暖房器具だけでなく、テレビやスマホの充電など幅広く使えるため、災害時の情報収集に役立ちます。ソーラーパネルを使用すれば日中に充電することができるため、併せて用意しておきましょう。

ポータブル電源は様々なメーカーで発売しており、種類は豊富にあります。どれを選んでいいのかわからない方のために、当サイトで勧めるポータブル電源を紹介しているので、選ぶのに迷っている方は参考にしてください。

【寒冷地の必須アイテム】石油ストーブなら電池でOK

電気を使用しない暖房器具といえば、石油ストーブです。ストーブの上にヤカンをのせてお湯を沸かす光景は昔懐かしいですね。電池で点火できる石油ストーブは、停電時でも暖をとれるため大活躍します。
難点として、アパートやマンションによっては灯油のストックが禁止されているため、どこでもというわけにはいかない事です。そういった場所では、こたつや電気毛布が使用できるポータブル電源をオススメします。
日常の暖房器具として使用でき、災害による停電時でも問題なく使用できる石油ストーブは、寒冷地では必須アイテムといえるでしょう。
注意点として、大雪により物流がストップしてしまうと、ガソリンや灯油の供給もストップしてしまいます。灯油の給油は、余裕をもって行いましょう。
【停電時のIHコンロ】カセットコンロはどんな状況でも使用可

掃除が楽で火事の心配がないIHコンロ。便利なのですが、停電になってしまうと使用することができなくなってしまいます。
冬場の冷たい料理は、夫婦喧嘩後の仕返しとして精神的ダメージを与えたいのなら効果的ですが、そうでなければ心も体も冷えてしまいますよね。
食事は生活するうえで大切なものです。体が冷えているからこそ、暖かい料理が食べたいものです。
カセットコンロは、カセットボンベがあればどのような状況でも使用することができるため、停電時のIHコンロの代わりとして活躍します。
また、お風呂に入れない時でも、お湯を沸かしてタオルを浸せば体を拭くことができる、食器等の煮沸消毒など、活躍する機会はたくさんあります。
IHコンロを使用している方だけでなく、ガスコンロを使用している方でも、一つは災害用の備蓄として用意しておきたいものの一つですね。
こちらの記事では、カセットボンベの必要な備蓄量だけでなく、使用上の注意や保管方法を詳しく解説しています。

【水道管の凍結に備えて】非常用トイレは水が不要

水道管の凍結は、洗面台や台所だけではありません。トイレで用を足そうとして水が流れなかった時の絶望感は、ウ〇コが漏れそうなのにトイレが使用中だった時くらい大きいものです。
非常用トイレは、下水道が使用できない、断水時に使用するといったイメージがありますが、水道管が凍結して水が流せない時にも役立ちます。非常用トイレは水を使用しないので、水道管が凍結していても問題ありません。
トイレの問題は、災害時に必ず起こるものです。こちらも、必ず備蓄しておきたいものの一つですね。
現在ではウォシュレットが普及しているため、ウォシュレットが使用できないと落ち着かない方もいることでしょう。僕もそうです。
そんな方には、電池で稼働する携帯ウォシュレットを併せて用意しておくことを強く勧めます。
非常用トイレの必要な備蓄数は、以下の記事で詳しく解説しています。画像を用いて使い方を解説しているので、初めて使う方でも安心して使用できる内容になっています。

携帯ウォシュレットの使い方を紹介している記事はこちらです。

【大雪による車の立往生に備えて】チェーンを常備しておく

積雪量の少ない地域では、スタッドレスタイヤの装着率が低いため、急な大雪となった時に車が立往生してしまうことがあります。
かといって、年に数回しか降らない雪のために、スタッドレスタイヤを用意するのはためらってしまいますよね。そこで常備しておきたいのが「チェーン」ですね。夏タイヤでは雪道の走行に限界があります。
立往生してしまうと、大渋滞の原因となってしまったり、乗り捨てた場合には車上荒らしや盗難の被害に遭う可能性があります。中には、暖気中に一酸化炭素中毒になって死亡するケースがあるほどです。
積雪が少ない地域だからといって、雪に対する準備をしなくてもいいというわけではありません。車を運転する以上、最低限の対策をとる責任があることを忘れないでくださいね。
こちらは、非金属のタイヤチェーンです。布の様に柔らかく、装着はタイヤに被せるだけなので、女性でも簡単に装着できるのが特徴です。
また、チェーン特有の騒音であったり振動が、金属製やベルト状のチェーンと比べて少ないため、ストレスの感じない運転ができます。
ただし、耐久力やグリップ力は他のチェーンに劣るため、豪雪地帯での運転には向いていません。積雪量の少ない地域で降るような大雪で活躍します。
【住宅の倒壊や雨漏り】住宅の補修は大雪以外にも役立つ

大量の積雪による住宅の倒壊。これは、降雪量の少ない地域でも起こることです。そして、厄介なのが雨漏りですね。
大雨による雨漏りとは比較にならないくらい水が侵入してきます。なぜこのような事が起こるのか?主な理由として2つ挙げられます。
経年劣化
1つは、老朽化により屋根部材や住宅の柱が劣化しているため、積雪の重さに耐えられないというものです。
雨漏りに関しても同様で、知らず知らずのうちに経年劣化で瓦にヒビが入っていた、屋根に隙間ができてしまった等の理由で、融雪時の水が侵入してきます。
この問題を解決するには、住宅の補強・補修が効果的です。住宅の弱っている部分を直してあげることで、強度が増したり、雪解け水の侵入口を塞ぐことができます。
住宅の補修・補強は、大雪だけでなく地震や台風といった自然災害にも効果を発揮します。災害の多い日本で暮らすからこそ、定期的なメンテナンスは必要不可欠なんですね。
【リショップナビ】では、無料でリフォームの一括見積ができるだけでなく、リフォームの希望をもとにコンシェルジュが厳選した会社を紹介してくれます。
Web上だけだと、どうしても伝えきれないことがあるもの。詳細を確認するための電話の際には、不安や疑問点を直接相談できるメリットがあります。
また、万が一工事ミスが発生した場合に備えた「安心リフォーム保証制度」があるのは安心できますね。
住宅の補強・補修を考えている方は、【リショップナビ】をご活用ください。

凍害
凍害とは、凍結によって起こるトラブルのことです。凍結によって住宅に与える影響として、小さなひびや隙間に入った水が氷ることで、ひび割れや亀裂が大きくなります。
凍害の仕組みは、凍結すことによる体積の膨張です。水は氷ることで体積が9%も増えます。小さな隙間に入った水が凍結することで、体積が膨張し隙間を大きくしてしまうわけですね。
凍結と融解を凝り返すことで大きくなった亀裂から水が入り込むことにより、雨漏りや住宅の柱の腐食といったトラブルが起こります。最悪の場合には、大規模な修繕が必要となることもあります。
特に、屋根は普段の生活で目にすることがないため、どのような状況になってるかわからないものです。新築から5年を目安に、定期的にメンテナンスをすることで、破損個所の早期発見に繋がります。
急な雨漏りだけでなく、屋根のリフォームや防水工事、瓦屋根工事など幅広く対応しています。24時間365日いつでも受付が可能なので、好きな時間帯に問い合わせ可能です。
【大雪による被害に備えて】雪による被害を補償してくれる保険

記録的な積雪により、住宅の屋根や窓ガラスなどが破損してしまったら。そのままにはしておけないですよね。
とはいえ、修理するにはお金が必要になります。そのような時に役立つのが「保険」です。「でも、雪による損害を補償してくれる保険なんてあるの?」と疑問に思ってしまいますよね。
雪による損害は、火災保険の「風災・雹災・雪災」で補償を受けることができます。ただし、保険会社によっては火災保険の追加のプランとして取り扱っている場合があるため、「風災・雹災・雪災」の補償が受けられるか確認しましょう。
雪災による補償は雪による被害にのみ適応されます。例えば、雪解け水による土砂災害で住宅が被災してしまった場合には、雪災の補償は受けられません。
このような、勘違いしやすい問題が発生することがあるため、保険の加入の際には、納得のいくまで話し合うことを強く勧めます。
住宅本舗の火災保険一括見積もりサービスなら保険プランナーが居住地域で異なる災害の種類などを考慮し、適切なプランを設計してくれます。
Webのみでの手続きだと、最適なプランを選ぶのに知識が必要なことがあります。保険プランナーと相談しながらプランを選べるのは大きなメリットですね。
まとめ
大雪による被害は毎年のように発生しています。豪雪大国である日本に住んでいるからこそ、大雪への備えが大切になります。具体的には、
- 物流の停滞に備えた、食料・水の確保
- 停電時でも電源の代わりとなるポータブル電源
- 停電に備えて電気を使用しない暖房器具
- どのような状況でも使用できるカセットコンロ
- 断水時のトイレ問題に備えた非常用トイレ
- 車の立往生に備えてチェーンの常備
- 積雪による住宅の損壊に備えた補修
- 住宅が被災した際に修繕費の助けとなる保険
です。大雪への備えは、その時になって慌てても手遅れとなります。多くの人が、同じものを手に入れようとするため、品薄になってしまうからですね。
また、修繕や補修をしたくても、繁忙期となってしまうため、着工が遅れてしまうものです。このことから、冬が到来する前に、備えを終わらせておくことが重要になります。
「備えが不十分だな。」と感じたら、早めに対策を行い、厳しい冬の季節を無事に乗り切りましょう!
