台風

【高波による被害を回避】危険となる4つの場所と避難に適した場所

日本だけでなく世界を見回してみても、高波による被害は後を絶ちません。そして、堤防や防潮堤といった高波への対策は、地域によってバラつきがあるのが現状です。

この記事では、高波への被害に備えて、高波のおそれがある際の危険な場所を4つ紹介しています。

他にも、過去に発生した高波による被害や、どのような場所に避難避難に適した場所を紹介しているので、高波による浸水被害が想定される地域に住んでいる方は、災害対策の参考にしてみてください。

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高波はどんな時に発生するの?

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高波は、台風や季節風に伴う強風によって発生するものです。波には、風の影響を受けて生じた波(風浪)と、風による発達がなくなった後に残る波(うねり)があり、この2つをまとめて「波浪」と呼んでいます。

風が強いほど、長く吹き続けるほど、長い距離を吹くほど、波は大きくなります。台風や季節風はこの条件を満たしているわけですね。

強風が吹き込む台風の中心地では、10メートルを超える波となることがあります。これは、様々な方向からの風浪とうねりがぶつかったり、うねりが強風によって発達するからです。

高潮・高波による被害

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高波は時に大きな被害をもたらします。ここでは、近年に発生した高潮・高波による被害を紹介していきます。

平成30年 台風21号

記録的な暴風に伴い、大阪湾・紀伊水道では最高潮位が3mを超える高潮が観測されました。

高潮・高波の発生により、関西国際空港では滑走路の浸水やターミナルビルの浸水で電気施設の一部が水没し、ターミナル全体が停電となったのです。

兵庫県では住宅や店舗の浸水、和歌山県では堤防が破壊されたことによる浸水被害が起きるなど、近畿地方を中心に甚大な被害を及ぼした災害です。

平成20年 強い冬型の気圧配置

富山湾で発生した高波災害です。低気圧に伴う強風により、6mを超える高波が襲ったとされています。

北海道西方海上の低気圧によって生じた波がうねりとなって伝播し、さらに強風により生じた風浪と重なることで高波となったのです。

この高波により、堤防の一部が倒壊しただけでなく、波が堤防を越えることで住宅の破壊や浸水被害が発生しました。

平成16年 台風16・18・23号

呪われた年ですね。台風16号では大潮と満潮の時期が重なったため、記録的な潮位の上昇が観測されました。

広島・岡山・香川県を中心に浸水被害が相次ぎ、都市機能が麻痺するなど甚大な被害を与えたのです。が!その約1週間後に新たな悲劇が・・・。

台風16号の傷跡が残っている中、台風18号が上陸します。この台風でも高潮・高波による浸水・堤防の損壊といった被害が相次ぎました。

台風16号で発生した被害による復興作業中だったこともあり、被害はさらに拡大したのです。ともに激甚災害に指定されたことから、記録的な台風であったことが伺えますね。

台風18号から約1か月後、西日本だけでなく東日本にも大きな被害を及ぼした台風23号が上陸します。

各地で高波が発生しますが、とりわけ高波による被害が大きかったのは高知県室戸市で、13mを超える高波により堤防が倒壊。住宅が倒壊する被害が発生しました。

台風23号は、死者・行方不明者が全国で98人と、平成の台風災害では「平成23年台風12号」と並んで最多となります。こちらも激甚災害に指定されました。

【高波に注意!】4つの危険な場所

前の項目で紹介した「高潮・高波による被害」にもある通り、近年でも高波による被害は発生しています。そして、高波の恐怖が分かったのではないでしょうか。

ここでは、高波のおそれがある際に、近寄ると危険となる場所を4つ紹介します。高波に飲まれてしまったら、救助や自力で逃げることができないものです。命を守るために近寄らない、避難するといった対策をしましょう。

海岸沿い

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高波はどのタイミングで、どれほどの威力で襲ってくるのかわからないものです。海岸沿いを車で走っていたら急に高波にさらわれて車が大破した。高波により道路が損壊した、という被害は実際に起こっています。

また、波が荒れている時にサーフィン・釣り・様子を見に行くなどの理由で海岸に近づき、高波にさらわれるという被害も発生しています。

堤防・防潮堤

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堤防や防潮堤の付近も危険な場所となりますね。過去の災害を見ると分かる通り、堤防や防潮堤の損壊は起こるものです。

経年劣化による強度の低下や、想定以上の高波の威力に耐えきれないといった理由で損壊してしまうものです。

堤防や防潮堤は、あくまでも被害を抑制するためのもので、完全に防ぐことはできません。完全に防げるものがあれば被害なんてなくなりますからね。

堤防や防潮堤があるから避難しなくて大丈夫!ではなく、堤防や防潮堤が必要なほど危険な場所であるという認識をもつことが大切です。

浅瀬の海岸

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波は浅い海域に進入すると、海底の影響を受けることで波の高さや動きが変化します。「浅水変形」と呼ばれるもので、波が収まったと思ったら急激に高くなったり、波の動きが遅くなったりします。

予測できない動きのため、気が付いたら高波が襲ってきた、なんてことになりかねません。

特に、遠洋で発生した台風により生じた波が押し寄せてくる「土用波」は、天気が荒れていない時でも高波となって襲ってくるので注意が必要です。

海抜ゼロメートル地帯

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海水面より低い場所に位置する地域ですね。日本にはいくつもの海抜ゼロメートル地帯があります。ここで一つ質問、地面に穴を掘ってそこに水を流したらどうなるでしょう。

水が穴の中に溜まりますよね。海抜ゼロメートル地帯とはそのような場所です。堤防等で海水の流入を防いでいますが、堤防が損壊したり堤防の高さを越える高波が襲って、海水が一気に流入したらひとたまりもありません。

台風災害で最悪の被害となった伊勢湾台風では、被災地が海抜ゼロメートル地帯であったために被害が甚大なものとなりました。

【危険を回避】高波からの避難にはどんな場所がいいの?

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前の項目では、高波のおそれがある際に危険となる場所を紹介しました。でも、避難するといってもどこを目指して避難すればいいのかわからないですよね。ここでは、高波からの避難に適した場所を紹介していきます。

「地盤が高い」「海岸から離れる」「丈夫な建物」

地盤が高いは言うまでもないですね。高い場所であれば、高波が襲ってくる可能性は格段に低くなります。浸水からも身を守れるメリットがありますね。

そこまで高い場所がない!という時でも、海岸から離れたちょっとした高台に避難するだけで、安全性は大きく変わります。

また、浸水や高波による建物の倒壊に備えて、木造の建物よりは鉄骨造の建物の方が丈夫なため、より丈夫な建物に避難した方が安全でしょう。

地域のハザードマップを確認し、上記に当てはまる場所があれば避難場所として活用しましょう。どのような場所か確認するため、実際に避難場所に足を運ぶことも重要ですよ!

万が一逃げ遅れたら

台風に伴う暴風により、避難場所まで移動することが困難となった場合には、周辺にある高く丈夫な建物に避難しましょう。外出することすら困難な場合には、自宅にある最も安全な部屋に避難しましょう。

万が一逃げ遅れたとしても、命を守るための最善を尽くすことが重要です。パニックに陥りやすい状況ですが、こういう時こそ冷静に行動すべきです。

「そんな自信ない!」とキッパリ言い張る方は、災害に備えて避難訓練をすることを勧めます。

オススメの避難訓練

通常、避難訓練は何もない日常の時に行うものです。その場合、実際に災害が発生しているわけではないので、どうしても緊張感が欠けるものです。

そこで、当サイトで勧める避難訓練は、実際に自然災害が発生している時に避難訓練をするというものです。自然災害といっても、災害の強さはバラバラですよね。地震であれば震度2で収まったりといった具合に。

そのような、弱い自然災害の時を利用して避難訓練をすれば、災害時にどう行動すべきか体に染みつきます。突然の災害発生にも対応しやすくなりますよ!

これは、僕自身が東日本大震災で被災した経験をもとに考えた避難訓練です。災害はいつやってくるかわからないもの。そのような状況でも冷静に対応するために、自然災害を利用するのも一つの手です。

高潮・高波による浸水被害に備えて

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災害は発生している時だけでなく、災害後にも大きなダメージを残します。高潮や高波により、住宅が被災して住める状況ではなくなってしまったら・・・。

住宅の修繕や建て替え、引っ越しだけでなく、家財の買い直しなどの突然の出費が発生します。特に、住む場所は生活するうえで最優先に確保しなければいけません。

災害による問題の一つに「お金」の問題があります。住宅ローンが残った状態で住宅が倒壊して、建て替えのために二重ローンになった、なんてケースは珍しくありません。

場合によっては補助金が支給されますが、それだけで賄えるものではないのが実状です。そこで助けとなるのが「保険」ですね。

僕の実家は、東日本大震災の際に津波によって全壊しました。住宅ローンが残っている状態でしたが、津波保険に加入していたことで、補償金によりローンを完済することができました。保険に加入していなかった事を考えると、今でもゾッとします。

高潮や高波による損害は「火災保険」の「水災補償」で補償できます。保険会社によっては水災補償は別で契約する必要があるため、保険の加入を考えている方は水災が対象となっているか確認しましょう!

住宅本舗の火災保険一括見積もりサービスなら保険プランナーが居住地域で異なる災害の種類などを考慮し、適切なプランを設計してくれます。

Webのみでの手続きだと、最適なプランを選ぶのに知識が必要なことがあります。保険プランナーと相談しながらプランを選べるのは大きなメリットですね。

まとめ

近年でも後を絶たない高波による被害。自らの命を守るために、危険となる場所に近づかない、避難することが重要になります。

「海岸沿い」「堤防・防潮堤」「浅瀬の海岸」「海抜ゼロメートル地帯」は特に危険な場所となります。

地域のハザードマップを確認し、「地盤が高い」「海岸から離れる」「丈夫な建物」に当てはまるような場所を、避難場所に選びましょう。

また、災害後を見越した対策も大切です。備蓄や保険の加入といった対策は十分ですか?こうした災害への対策は、その時になってから始めても手遅れとなるので、日常から行うようにしましょう。

【台風の発生に備えて】なぜ?高潮が発生しやすい地域と危険な場所高潮は発生しやすい場所があります。この記事では、高潮が発生しやすい地域や危険な場所について解説しています。他にも、高潮が発生した際の注意点も紹介しているので、実際に高潮が発生した際の対策に役立つ内容になっています。...
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