新型コロナウィルスの蔓延により、ウィルス対策の一つとして注目を浴びてきている次亜塩素酸水。
この記事では、次亜塩素酸水がウィルスに及ぼす効果や次亜塩素酸水とはどんなものなのか?について解説しています。
他にも、類似品や偽物が出回ってきている現状の中、騙されないために次亜塩素酸水の見分け方を紹介しているので、購入を検討している方にとって役立つ内容になっています。
また、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いについても取り上げているので、正しく使用するための参考にしてください!
出典:https://www.photo-ac.com/
目次
次亜塩素酸水ってウィルス対策にオススメ?
結論から言えばオススメできません。正確には、オススメしたくても現状ではできない、といったところです。なぜオススメできないのかを解説していきますね。
新型コロナウィルスの蔓延による市場の乱れ
次亜塩素酸水自体は、2002年に「人体の健康を損なう恐れがない」食品添加物として厚生労働大臣により指定されています。10年以上も前から使用されているということになりますね。
しかし、それまでは認知度が低く、新型コロナウィルスの蔓延による「消毒剤不足」の影響により次亜塩素酸水が脚光を浴びてきました。僕自身も、次亜塩素酸ナトリウムを取り扱った事はあるのですが、次亜塩素酸水の存在は知りませんでした。
そんな次亜塩素酸水ですが、注目されることにより価格の上昇が起きています。すべての、とまではいきませんが、新型コロナウィルスが蔓延してから価格が2倍になった事例もあります。
明確な理由のない価格変動は消費者にとっては納得がいくものではありませんよね。この市場の乱れが「消費者に不信感を抱かせる」としてオススメできない理由の一つです。
類似品と次亜塩素酸水の違いがわからず購入に困る
弱酸性次亜塩素酸水・電解次亜水・水素水、それぞれの違いって明確にわかりますか?当記事を書く際にいろいろと調べてみたのですが、僕の頭が悪いこともあり未だに理解しきれていない部分があります。
その背景には次亜塩素酸水ではないのに、あたかも次亜塩素酸水であるかのような記載をしている商品があるためです。よく見ないと間違えて購入してしまうことになってしまいますね。
新型コロナウィルスの感染の拡大により、「消毒液」が注目されている現状では類似品が多く出回ってきています。
例えば、次亜塩素酸水を使って手や指先の消毒をしたいのに、間違って次亜塩素酸ナトリウムを購入して手の消毒をしてしまうと大変なことになります。目に入ったりでもしたら失明してしまう可能性だってあります。
売れる可能性がある時期だからこそ様々な類似品が出回るもの。間違いを見抜ける知識があればいいのですが、ちゃんとした知識がない状態で購入するのはリスクが高すぎると感じたので、現時点で次亜塩素酸水を購入するのはオススメできません。
以上が次亜塩素酸水がオススメできない理由になります。ここで次亜塩素酸水に興味を失った方は当記事から離れた方が賢明です。これ以上読み進めても、あなたの時間を無駄にしてしまうので申し訳ないです。それでも次亜塩素酸水について知りたい!という方は読み進めてください。
とはいえ、せっかく当サイトまでお越し頂いたので、チャッカリ営業することにしましょう。次亜塩素酸水ではない効果的なウィルス対策をしたい場合は、次亜塩素酸ナトリウムの記事とアルコール消毒の記事をご覧ください。こちらはウィルス対策としてオススメできます!
【効果を知る前に】次亜塩素酸水ってなに?

次亜塩素酸水は、食塩水を電気分解して作られる水溶液です。強酸性次亜塩素酸水・弱酸性次亜塩素酸水・微弱酸性次亜塩素酸水の3つがあります。
日常の家庭で使用するのは「微弱酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)」となるので、家庭で使用することを前提とした当記事では「次亜塩素酸水=微弱酸性次亜塩素酸水」としています。関係ないものを解説しても混乱してしまいますからね。
次亜塩素酸水は、狭義(狭い範囲の意味)と広義(広い範囲の意味)の2つに分けられます。この2つの違いを見ていきましょう!
狭義の次亜塩素酸水
JIS規格で定められた生成装置で作られる次亜塩素酸水です。食品添加物として指定されているものがこちらですね。原材料はわかりやすく、「塩酸のみ」もしくは「水と塩化ナトリウム(塩)と塩酸」です。
これ以外のものが使用されていたら、狭義の次亜塩素酸水ではないということになります。水質は以下の通りです。
名称 | ph | 有効塩素濃度 | 別名 |
微弱酸性次亜塩素酸水 | 5.0~6.5 | 10~80ppm | 弱酸性次亜塩素酸水 |
水質の解説をしますね。まず、有効塩素濃度に関しては食品添加物として使用する場合なので気にしないでください。
「ph(水素イオン濃度)」とは、「ペーハー」と読み「酸性・中性・アルカリ性」を示す値です。0~14までの数字で表され、中性は「7」。7より低ければ酸性、高ければアルカリ性となります。
ということは、アルカリ性の時点で「次亜塩素酸水ではない」ということがわかりますね。
広義の次亜塩素酸水
水質については同じなのですが、生成方法に違いがあります。ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムやトリクロロイソシアヌル酸ナトリウムを原料として作られたりします。
次亜塩素酸水の商品を調べてみると、水に粉末や錠剤を溶かすタイプのものがあるはずです。完成した水溶液の水質は一緒なのですが、電気分解してないですよね。
生成方法は異なったとしても、完成した水溶液の水質が一緒であれば広義として次亜塩素酸水となるわけです。作用は一緒ですからね。他にも、次亜塩素酸ナトリウムといった水溶液のphを調整する場合もあります。
食品添加物としては認可されていないという点において、狭義の次亜塩素酸水とは違います。この時点でこんがらがってきますね。
【ウィルス対策】次亜塩素酸水の効果とは!!?

さて!肝心の次亜塩素酸水の効果ですが、素晴らしいの一言です。ノロウィルスやインフルエンザウィルスだけでなく、大腸菌といった細菌にも効果を発揮します。
また、タバコの匂いやトイレ、ペットのトイレなど匂いの気になる場所へ使用することにより消臭効果が期待できます。
他にも、食器類の除菌や浴室内のカビ取りなど、幅広い場面で使用できる大きなメリットが次亜塩素酸水にはあります。人体への影響は認められず、手や指先の除菌ができるのも特徴ですね。
ただし、効果的に使用するためには適切な濃度に希釈する必要があります。安全に使用するためにも必要な事なので、目的に合わせた濃度で使用するようにしましょう!
【ウィルス対策として効果的に使うために】次亜塩素酸水の使い方

ここでは、目的に合わせた次亜塩素酸水の濃度を紹介しています。商品によって原液の濃度が違うので、購入する際には原液の濃度を確認するようにしましょう!
どの濃度で使用する際に言えることですが、次亜塩素酸水自体には洗浄効果はありません。ですので、使用する前に洗浄することにより効果を発揮しますよ!
濃度400ppmの用途
市販されている次亜塩素酸水の中では高濃度の部類です。原液のまま使用することが多いのではないでしょうか。高濃度のため、特に強い除菌効果が必要な場合に使用されます。
- ウィルス感染者の嘔吐物や糞便の処理
- 浴室内のカビ取り
- 便器の除菌
次亜塩素酸水は不安定な物質のため、、有機物に触れるとあっという間に分解して除菌効果がなくなってしまいます。霧吹きでサッと吹きかけるだけでは表面上しか除菌できないのです。
そのため、しっかりと除菌をするために対象物がちゃんと濡れるくらいの量を吹きかけましょう。
また、高濃度で使用しているため、仕上げに水拭きやシャワー等で洗い流すことも忘れずに。
濃度200ppmの用途
主にキッチン周りの除菌に使用します。こちらも濃度が高いため、除菌後には水で洗い流すことで金属の腐食を防ぐことができますよ!
- 包丁・まな板の除菌
- 台所のシンクの除菌
次亜塩素酸水は濃度が高いと金属を腐食させる可能性があります。「すぐに分解するものだから」と放置せず、「金属を腐食させるもの」という認識で取り扱うと安心です。
濃度200ppmの次亜塩素酸水の作り方ですが、原液400ppmのものを使用した場合、原液と同量の水で希釈することで出来ます。
が、希釈する際に空気に触れたり有機物に触れることにより、原液の塩素濃度が下がってしまうでしょう。原液の量を気持ち多めにしておくことをオススメします。
1リットルの濃度200ppmの次亜塩素酸水を作る場合、原液が400pmの次亜塩素酸水を500mlと水を500mlを混ぜ合わせる。
濃度100ppmの用途
消臭を目的とした場合に使用します。対象に吹きかけることにより、匂いの原因となる有機物を分解してくれるからですね。
- ペットのトイレの消臭
- ベッドや枕の消臭
- タバコの匂いが付着したものの消臭
ポイントとして、次亜塩素酸水は有機物に付着するとあっという間に分解します。つまり、効果が持続しないということです。そのため、消臭する場合はその都度使用するようにしましょう。
次亜塩素酸水には弱い漂白効果があります。ベッドやカーテン・衣類へ使用する際には、いきなり大量に吹きかけないで、様子を見ながら使用するようにしましょう。
濃度100ppmの次亜塩素酸水の作り方は、原液400oomを使用する場合、原液1に対して水を3の割合で希釈すればOKです!
1リットルの濃度100ppmの次亜塩素酸水を作る場合、原液が400pmの次亜塩素酸水を250mlと水を750mlを混ぜ合わせる。
濃度50ppmの用途
この濃度が一番使用頻度が多く、消費者が求めているものではないでしょうか。手洗いやベビー用品の除菌、食器類の除菌と幅広い場面で使用できます。
- 手や指先の除菌
- ベビー用品の除菌
- 食器類の除菌
使用する前には洗浄をしてから、仕上げとして次亜塩素酸水で除菌をするようにしましょう!
濃度50ppmの次亜塩素酸水の作り方は、原液400ppmを使用する場合、原液1に対して水7の割合で希釈します。
1リットルの濃度50ppmの次亜塩素酸水を作る場合、原液が400pmの次亜塩素酸水を125mlと水を875mlを混ぜ合わせる。
次亜塩素酸水の使用上の注意点

ここまで次亜塩素酸水について見てみると、注意することなんか何もないように思えますが、安全に使用する上での注意点はあります。
人体やペットに直接使用するのは避けるべき
化学的には人体に影響を与えないとされていますが、次亜塩素酸水は医薬品ではないため明確に保証できるものではありません。完全に自己責任です。
ちゃんとした知識があり、安全であると確信を持てるのであれば問題ないとは思いますが、僕たちのような一般消費者には厳しいですよね。であれば、はじめから人体に使用しないのが一番です。
使用したとしても、影響の少ない手や指先の除菌に限定したほうが安全です。うがいや目といった粘膜のある場所への使用は避けるようにしましょう。
中には「ペットに対しても使える」と謳っている商品がありますが、ペットも僕たちと同じ生き物です。例えば、「イヤな臭いがするから」といった理由でいきなり訳の分からないものを髪の毛に噴射されたらいい気分はしないですよね?
それと同じです。間違って目に噴射してしまう可能性もあるでしょう。ですので、人体だけでなく、ペットに直接噴射することは避けましょう。
飲料用として使用しない
食品添加物に指定されているからといって、過信するのは危険です。次亜塩素酸水の中には、食品添加物として認可されていないものがあるからです。
間違って少量飲み込んでしまっても害はないとされていますが、そもそも次亜塩素酸水は飲料用として作られていません。
ですので、飲料用としての使用や料理に次亜塩素酸水を使用するのは絶対にやめましょう!
加湿器に使用する際の注意点
濃度50ppmの次亜塩素酸水を加湿器で使用して空間除菌をするといった使い方があります。ただ、どの加湿器でもいいという訳でなく、次亜塩素酸水に対応した加湿器を使用する必要があります。
スチーム式や加熱式のものでは、空間除菌力が落ちてしまうので次亜塩素酸水を使用することができません。
次亜塩素酸水を使用した空間除菌をする場合は、使用する加湿器または噴霧器が次亜塩素酸水に対応しているか確認するようにしましょう。
他の製品と一緒に使用しない
次亜塩素酸水のphは5.0~6.5です。これが酸性洗剤と混ざりphが3.0より下回る(強酸性に近づく)と塩素ガスが発生します。この塩素ガスは人体に有害で、最悪の場合命に関わります。
化学反応は目に見えないのが厄介なところで、塩素ガスによる死亡例は実際に発生しています。
次亜塩素酸水を使用する場合は、他の製品と一緒に使用しないようにしましょう。必ず、単独で使用するようにしてください!
直射日光には当てない
次亜塩素酸水は、日光(紫外線)に当たると分解してしまい、除菌効果が落ちてしまいます。ですので、保存する容器は日光を通す透明なものは使わないようにしましょう。
また、保存する時には直射日光の当たらない場所、常温で保存することが長持ちさせるポイントです!
次亜塩素酸水は不安定な物質で、簡単に成分が分解してしまう欠点があります。なるべく早く使い切ることが効果的に使うポイントになります。
粉末タイプと原液タイプの違いは?ウィルス対策の効果は?
次亜塩素酸水を探してみると、原液タイプと粉末タイプの2種類があります。違いってあるの?と気になってしまいますよね。実は、出来上がる次亜塩素酸水の水質には変わりありません。除菌効果は一緒なのです。
違いは保存期間です。次亜塩素酸水の保存期間は3~6ヶ月と短いのが特徴です。原液タイプは保存期間が短いデメリットがありますが、はじめから原液ができているので使用が楽というメリットがあります。
一方、粉末タイプは液状ではないので保存期間が1年と長いメリットがあります。備蓄向きですね。ですが、原液を作る際には計量をする手間があります。加えて、粉末を取り扱う際には手袋・ゴーグル・マスクに着用が望ましく、手間がかかるデメリットがあります。
保存期間をとるか、手間をとるか、好みによって原液タイプか粉末タイプを選ぶといいでしょう。
【ウィルス対策に効果のあるものを選ぼう】次亜塩素酸水の選び方

ここでは、類似品やニセモノの次亜塩素酸水を購入しないための、選ぶ際のポイントを紹介します。
水と塩があれば家庭で次亜塩素酸水ができる
この時点でアウトです。ジューサーのようなものに水と塩を入れて、〇分待てば電気の力で家庭でも次亜塩素酸水ができます!という商品があります。
次亜塩素酸水を求めるのであれば避けましょう。次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)は生成装置で「塩酸のみ」もしくは「水・塩・塩酸」を電気分解して生成します。同様の生成装置で「水と塩」を電気分解しても、出来上がるのは「次亜塩素酸ナトリウムを希釈したもの」です。
「電解次亜水」と呼ばれるもので、次亜塩素酸水ではないので注意しましょう。
成分・原材料を確認する
原材料は「水・塩(塩化ナトリウム)・塩酸」や「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」といった表記です。いくら次亜塩素酸水です!と謳っていても、何で作られたものなのかわからないと不安ですよね。
また、次亜塩素酸水の成分は「次亜塩素酸水」のみです。他の成分が含まれているようであれば、もはや次亜塩素酸水ではないので避けた方がいいでしょう。
液体タイプに限ったことになりますが、原材料は「塩酸のみ」もしくは「水・塩(塩化ナトリウム)・塩酸」のものを選ぶことを勧めます。食品添加物といて認可されている次亜塩素酸水は、上記の水溶液を電気分解して生成されたものです。
次亜塩素酸水には電気分解で生成するだけでなく「次亜塩素酸ナトリウムをph調整したもの」といったように、水溶液にph調整剤を添加して生成されるものもあります。
性質上、同じであれば問題ないのかもしれませんが、食品添加物として国の認可を得た生成方法の方が、安全面を考慮する上で一つの目安になるからですね。
次亜塩素酸水が「水と塩化ナトリウム(塩)」のみを電気分解して生成されるものは「強酸性次亜塩素酸水」と「弱酸性次亜塩素酸水」です。
当記事で取り上げている「微弱酸性次亜塩素酸水」に関しては「塩酸のみ」もしくは「水・塩化ナトリウム(塩)・塩酸」を電気分解して生成されます。
詳しくは省略しますが、電気分解の仕方が違うからなんですね。
原液の塩素濃度が記載されているか
製品の原液濃度がわからないと、使用する場面に合わせた希釈ができません。そもそも、濃度がわからないものは怖くて使用したくないですよね。
400ppmなのか、200ppmなのか、50pmmなのか、製品にキチンと記載されているものを選びましょう。
ここで注意したいのは、ホームページ上だけに記載されていて、製品に記載されていないのはアウトです。あくまでも製品に記載されているか、を確認するようにしましょう!
製造年月日と保存期間の記載
次亜塩素酸水は不安定な物質なため、すぐに分解して除菌力が落ちてしまいます。そのため、保存期間は3~6か月と短めです。
そこで重要になってくるのが製造年月日です。製造年月日が記載されていないと、保存期限までどのくらいなのかが分からないですよね。
ひょっとしたら製造から1年以上経過していて、除菌効果のないものが送られてくるかもしれません。そのような事がないように、製造年月日が記載されているものを選びましょう。
同時に、保存期間もきちんと記載されているか忘れずにチェックしてください!「受注を受けてから製造します。」という販売業者だと安心できますね。
薬機法に違反していないか
次亜塩素酸水は医薬品ではなく「雑貨」になります。そのため、「〇〇ウィルスに効果的!」「殺菌作用があります!!」「手の消毒も使えますよ!!!」と謳うことができません。
医薬品でないものは「殺菌や消毒」といった表記ができず、特定のウィルスに効果がある等の具体的な効果を歌うことができないと薬機法で定められているからです。
ちゃんとした次亜塩素酸水の販売業者であれば、ホームページ上の商品の紹介で薬機法に従った表記がされています。具体的には、
- 「除菌・消臭」と表記している
- 人体への使用は勧めていない
- 「特定のウィルスに効果がある!」と謳っていない
といった具合ですね。こうした販売業者は新型コロナウィルスに便乗して値上げしていなければ優良といえますね。逆に、
- 「殺菌・消毒」と表記している
- 手や指先の消毒やペットに直接使用することを勧める
- 「〇〇ウィルスを確実に殺菌!」と謳っている
このような販売業者はアウトです。避けた方が賢明ですね。ただ、こうした販売業者は売るために工夫をしていて、あからさまに薬機法に違反するような表記はしません。
例えば、ホームページ上では薬機法に従った商品の紹介をしていても、実際の商品には原材料や製造年月日が記載していないケースがありました。
他にも、電解次亜水の販売なのに「次亜塩素酸水はこんな効果がある!」と、あたかも次亜塩素酸水を販売しているかのようなところもありました。
消費者側も、ある程度の商品知識がないと騙されてしまう可能性が非常に高いので、注意が必要ですね。
【類似品】電解次亜水はウィルス対策に効果あるの?
電解次亜水は、「水と塩化ナトリウム(塩)」を電気分解したもので、ph7.5~10.0のアルカリ性電解水です。「次亜塩素酸ナトリウムを希釈したもの」と同等のもの、と厚生労働省で認められています。
次亜塩素酸水の類似品だからといって悪いものではなく、食品添加物と同等の使用ができるほどです。次亜塩素酸水と比べると、除菌や消臭の効果は落ちますが、それでもウィルス対策に十分な効果を発揮してくれるでしょう。
ジューサーのような本体に「水と塩があれば家庭でも作れる!」というのはこのタイプですね。個人的にはオススメはできません。
電解次亜水は次亜塩素酸水と同様、日光に当たると分解してしまいます。その割に、家庭用の生成装置は透明の容器です。なんかおかしいですよね・・・。
ちなみに、業務用の生成装置はキチンと遮光してあります。透明ボトルを使用する納得のいく説明があればいいのですが、まったくありません。この時点で怪しいのでオススメできないのです。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは違うので注意しよう!

「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い」というのは、よく目にするようになってきました。それだけ間違えるケースが多いということですね。
結論から言えば、まったく違うものです。「ジョン万次郎」と「漫☆画太郎」くらい違うので注意してください。
次亜塩素酸水は「人体の健康を害するものではない」と科学的に証明されていますが、次亜塩素ナトリウムは人体に有害です。
次亜塩素酸ナトリウムが人体に及ぼす影響は「次亜塩素酸ナトリウムはウィルスに効果的」の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください!間違ったでは済まされない状況になるので、くれぐれも間違って使用しないでくださいね。
【効果的なウィルス対策】手洗い・アルコール消毒も忘れずに

どんなにウィルスに優れた効果を発揮するものでも、一つだけでは防ぎきれません。併せて行うことが重要です。
手洗いやアルコール消毒、マスクの着用、ウィルスが蔓延している時には不要不急の外出は避ける、ウィルス感染の可能性の高い場所は避ける、といった行動も併せて行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?次亜塩素酸水は優れた除菌効果を発揮しますが、類似品や偽物が出回っている状態では、見分けるのが非常に難しいです。
僕たち消費者側も、正しい知識を身につける必要があるということですね。当記事で紹介した次亜塩素酸水の見分け方を参考に、自分に合った次亜塩素酸水を見つけてみてください!
ただし!間違っても「次亜塩素酸ナトリウム」と混同しないようにしてくださいね。「次亜塩素酸ナトリウムはウィルスに効果的」の記事も参考にしてみてください。
次亜塩素酸水だけに頼るのではなく、手洗いや不要不急の外出を避けるといった行動も併せて行うことで、より確実なウィルス対策となることを忘れないでくださいね。

