疫病

~人類を脅かす自然災害~パンデミックの歴史を振り返る【前編】

時代が進んで大陸間の貿易や交通が発展していくと、そこには必ず感染症の流行が関わってきます。今まで存在しなかったウィルスが持ち込まれるので、免疫を持たない現地の人はあっという間に感染してしまう歴史があるのです。

この記事では、過去に発生したパンデミック(感染症の世界的な流行)を前半と後半に分けて紹介しています。

どんな感染症が世界中で流行し、どのくらいの被害をもたらしたのかを解説しています。他にも、感染症の症状や感染経路も解説しているので、対策をするうえで役立つ内容になっていますよ!

これから先、再び流行が懸念される感染症があるので、これから起こり得る脅威として当記事を読み進めてみてください。

出典:https://www.photo-ac.com/

パンデミックの歴史①【ペスト】

人類史上最大の脅威となった感染症が「ペスト」ではないでしょうか。「黒死病」とも呼ばれていますね。

古くは6世紀のヨーロッパで流行し、14世紀にはパンデミックとなります。その後は17~18世紀にかけてヨーロッパを中心に再び流行し、19世紀にはアジアで猛威を振るいます。

社会情勢にまで大きな影響を及ぼしたペスト。いったい人類にとってどれほどの脅威となったのか表にまとめてみました。

年代 場所 被害
6世紀 東ローマ帝国 全人口の40%が死亡
最盛期には毎日1万人の死者
14世紀 全世界 約8500万人が死亡
ヨーロッパでは全人口の30~60%が死亡
イタリア北部の住民はほぼ全滅
17世紀 ヨーロッパ 350万人以上の死者
19世紀 中国・インド 約1200万人が死亡

2010~2015年には全世界で3248人もの患者が報告され、そのうち584人が死亡しました。ペストの感染はアフリカを中心に現在も続いており、感染拡大を警戒しなくてはならない感染症の一つです。

日本では聞きなれない感染症ですが、過去に流行しています。1899年~1926年には2905人が感染し、2420人が死亡しています。1927年以降は国内感染の報告はありません。

ペストってどんな感染症なの?

ペストは感染経路の豊富さ、感染力、死亡率の高い危険な感染症です。また、発症から死に至るまでの期間が短く、適切な治療を行わなかった場合、現在でも死亡率は30%を超えます。

日本では最も危険性の高い感染症として「一類感染症」に指定されており、米国CDCでは、生物兵器に使用される可能性の高いウィルスとして、最も危険度・優先度の高い「カテゴリーA」に分類されています。

感染経路

主な感染経路は「感染したノミに噛まれること」です。ペスト菌はネズミなどの野生のげっ歯類に感染し、これをノミが吸血することによってノミが感染します。この感染したノミに噛まれることにより、人間がペストに感染するのです。

他にも、ペットを含む小動物からも感染します。感染している野生の小動物との接触はもちろんのこと、ペットとして飼っていた犬が感染源となったケースも報告されています。

また、ペストの種類によって変わりますが、感染者から出る体液(唾や膿)を触ることによる「接触感染」や、感染者の飛散物(唾や痰)を吸い込むことによる「飛沫感染」も感染経路です。

人だけでなく、ノミや小動物からも感染するのが厄介なところです。例えば、海外から輸入した綿花にネズミやノミが混入していれば、そこから感染が拡大する可能性があります。

ペストの症状

ペストは3~7日の潜伏期間を経て、全身の倦怠感・悪寒・頭痛・40度近い発熱等の症状が現れます。

その後、感染の場所・仕方によって3つの症状に分かれ、感染の際の重篤度が変わってきます。具体的にどのような症状があるのか見ていきましょう。

腺ペスト

感染した場所から近いリンパ節にゴルフボール大の痛みを伴う腫瘍ができます。リンパ節で増殖したペスト菌は、臓器でも繁殖して毒素を生産します。

この毒素により意識の混濁や心臓が衰弱が起こり、治療を行わない場合は数日で死に至るのです。

腺ペストは一番頻度の高い症状で、死亡率は30~60%ですが、早期発見と適切な治療を行うことにより死亡率を下げることができます。

敗血症ペスト

腺ペストの状態で適切な治療を行わなかった場合、血液を通してペスト菌が全身へ移行し、敗血症を起こして急激なショック症状、昏睡、手足の壊死などの症状が現れます。

また、リンパ節の腫瘍といった症状が出ないまま、ペスト菌が全身に移行するケースもあります。

ペスト患者の約10%がこのタイプとされ、出血斑や手足の壊死によって全身が黒いあざだらけになって死亡することから、「黒死病」と呼ばれるようになったわけです。発症してから1週間で死に至るため、死亡率は腺ペストよりもさらに高くなります。

肺ペスト

最も危険なタイプです。腺ペストが進行して肺に菌が侵入すると肺炎を起こし、下痢や強烈な頭痛・呼吸困難・血痰を伴い、治療をしない場合は100%の確率で死亡します。

また、肺ペスト患者の飛沫(唾や痰)にはペスト菌が含まれているので、未感染者が飛沫を吸い込むことでも肺ペストは発病します。人から人へ感染させる症状でもあるのですね。

潜伏期間はとても短く、24時間以内に発症した事例があります。発病後、24時間以内に死亡するケースも少なくないため、死亡率は3つの中で一番高くなっています。

パンデミックの歴史②【麻疹】

数あるウィルスの中でも一番の感染力を持つのが麻疹です。その歴史は古く、紀元前から流行していたとされています。一説には古代ギリシャ文明が衰退するキッカケとなった「アテナイ(ギリシャの首都)の疫病」は麻疹だったのではないか、とう説があるほどです。

コロンブスがアメリカ大陸を発見して大航海時代が始まると、それまで麻疹の感染が見られなかった地域でも感染が拡大していきます。未知の疫病によって、アメリカ大陸の先住民たちのほとんどが亡くなったのです。

その後も世界中で麻疹は猛威を振るいます。1875年、南太平洋のフィジーという国では人口の40%が麻疹によって死亡しています。

日本でも麻疹は大流行し、1862年に流行した際には江戸の町だけで約24万人が死亡したのです。

現在の麻疹はどうなっているの?

一時期はワクチンの接種が普及したことにより、国内にいる麻疹ウィルスによる感染が3年間ない状態「排除状態」となった国がでてきましたが、近年では麻疹の患者数が年々増えてきています。

2018年には35万件を超える症例が、2019年には40万件を超える症例が報告されています。ワクチンの接種が十分に行えないアフリカに位置する国々を中心に流行していますね。

とはいえ、先進国でも感染は確認されています。日本、アメリカ、ヨーロッパでも感染の報告があり、特にヨーロッパでは5万人を超える症例が報告されている国があるほどです。「排除状態」が取り消された国も・・・。

麻疹は恐ろしい感染症

麻疹の恐ろしいところは感染力の高さです。一人の患者が何人に感染を広げるかを示す「基本再生産数」では12~18人とされており、数あるウィルスの中でダントツの1位です。

インフルエンザは2~3人、新型コロナウィルスは1.4~2.5人とされています。

オマケに、免疫を持たない人への感染率はほぼ100%、「空気感染・飛沫感染・接触感染」と豊富な感染経路、特効薬はなくワクチンの予防接種しか効果がないと、まさにパーフェクトソルジャーといえるでしょう。

麻疹に感染すると免疫力が低下するため、合併症を併発する可能性があります。合併症を併発する確率は30%と非常に高く、肺炎・脳炎は麻疹による二大死因なので注意が必要です。

小児の病気と勘違いされやすいですが、大人でも感染します。特に妊婦が感染した場合は早産や流産、重篤となる可能性が高くなるので、麻疹の流行には注意したいですね。ちなみに、妊娠中にワクチンの接種はできません。

パンデミックの歴史③【チフス】

チフスは主に「発疹チフス」「腸チフス」に分けられており、この2つは全く違うものとして区別されています。具体的にどのように違うのか、それぞれの特長と歴史を見ていきましょう。

発疹チフス

発疹チフスは「コロモジラミ」を媒介とした「リケッチア」と呼ばれる微生物により感染します。コロモジラミは人間に張り付いて吸血をする際に排便をします。リアルタイムでカレーを食べてる人ごめんなさい・・・。

この排便に「リケッチア」が含まれており、例えば頭をポリポリと掻いた時にシラミや糞便を傷口に擦りこんで感染します。また、シラミの糞便が付着したホコリを吸い込むことによっても感染します。

潜伏期間は1~2週間で、発熱・頭痛・手足の痛みが突然襲ってきます。その後、全身(顔・掌・足底を除く)に発疹ができ、重症化すると点状出血斑が現れます。

また、高熱のため幻覚や錯乱状態に陥るのも特徴ですね。致死率は年齢が上がるにつれて増加し、60歳以上で治療をしない場合は60%にもなります。

発疹チフスの歴史

戦争に深く関わっており、飢饉・牢獄・収容所・戦場で猛威を振るいます。1812年のナポレオンによるロシア遠征の際には40万人ものフランス軍が死亡、第一次世界大戦のロシアでは3000万人が感染し、10%が死亡しました。

第二次世界大戦時には、ドイツにより収容所に収監されたユダヤ人の間でも流行します。収容所では入浴はできず、トイレも使用できる状態ではないのでズボンを履いたまま排泄する人がいるなど酷い状態のため、収容所内は不潔となりシラミが増えます。

一人でも感染者がでれば狭い収容所ではあっという間に集団感染してしまうのです。「アンネの日記」の主人公であるアンネ・フランクは、収容所で発疹チフスに感染し、16歳という若さで病死しています。

腸チフス

腸チフスは「サルモネラ」の一種「チフス菌」による感染症です。潜伏期間は1~2週間で、発熱・頭痛・食欲不振・腹痛などの症状が現れます。

その後は、40度前後の発熱・下痢・血便が起こり、「バラ疹」と呼ばれるピンク色の発疹が腹部や胸部に現れます。この高熱は1~2週間ほど続くのが特徴です。

感染者の排泄物に汚染された水や食料を通して感染します。「経口感染」ですね。他にも、接触感染や性行為によっても感染すると言われています。

手洗いが不十分な状態での調理や、排泄物にたかったハエが食品にとまり、菌の付着した食品を食べることで感染するのです。

腸チフスの歴史

主にアジアやアフリカで流行し、日本でチフスといえば「腸チフス」と認識されるほどです。日本では江戸時代、昭和初期、第二次世界大戦と繰り返し流行しており、毎年4万人が感染していたとされます。

腸チフスといえば、多くの人へ感染を拡大させる「スーパースプレッダー」となった「チフスのメアリー」が有名ですね。

20世紀の初め、ニューヨーク近郊にある富豪の家で料理人として雇われていた「メアリー・マローン」。彼女が働いていた先々の家の住人が次々と腸チフスに感染します。その数は感染者22人と死者1名。

感染の原因を突き止めるため調査をした結果、彼女からチフス菌が検出されます。彼女が感染源と特定され、病院に収容・隔離されることとなりました。しかし、発症した経緯もない彼女は納得がいかず、訴訟を起こします。

この訴訟により「食品を扱う仕事には就かない」「定期的に住居地を知らせる」という条件付きで3年の隔離状態から解放されたのです。

解放後しばらくは条件を守っていたのですが、やがて連絡が途絶えて消息が分からなくなります。彼女の居場所が判明したのは解放から5年後、再び腸チフスの感染源として見つかった時です。

彼女は偽名を使い、ニューヨークにある産婦人科病院に料理人として働いていました。そこで引き起こされた腸チフスにより、25人が感染、2名が死亡していたのです。

この事件がキッカケで、彼女は再び隔離されることとなり、亡くなるまでの23年間を過ごすこととなります。

この一連の事件の特長として、感染源であるメアリーは腸チフスの症状が発症していなかったことです。「健康保菌者」というやつですね。当時は健康保菌者という概念がなかったために引き起こされた事件といえます。

そして、感染の自覚のない人間が感染源として周囲に拡散させた一例といえるでしょう。特に感染症が流行している時には、症状が無いからといって不要に出歩くのは危険だということですね。

パンデミックの歴史④【コレラ】

コレラの流行は19世紀からと歴史は浅いのですが、現在までに7回もパンデミックが起こっています。まとめてみると、

第1次パンデミック 1817年~1823年
第2次パンデミック 1826年~1837年
第3次パンデミック 1840年~1860年
第4次パンデミック 1863年~1879年
第5次パンデミック 1881年~1896年
第6次パンデミック 1899年~1923年
第7次パンデミック 1961年~現在

となっており、もともとはインドのベンガル地方の風土病だったものが、貿易や移民・交通の発展により世界各地に広まったのです。

インドでは1817年~1860年にかけて4000万人が、イギリス・フランス・アメリカ・日本と世界でも10万人を超える死者がでました。現在でも、世界では毎年100万人を超える患者が発生していると推計されています。

上下水道が整備されている先進国ではコレラは稀な感染症となりましたが、整備されていない発展途上国では感染が収束しません。また、流行地からの持ち込みによって感染する可能性があるので注意が必要です。

コレラってどんな感染症?

コレラ菌に汚染されたものを食べることによる「経口感染」で感染し、場合によっては今朝元気だった人が夕方には死亡するケースがあるほど進行の早い感染症です。通常の潜伏期間は2~3日で発症し、一日数回の下痢で収まったり症状がでない事があります。

重症になると数時間で発症し、塩分を含む米のとぎ汁のような激しい下痢が起こります。急激な脱水症状により、ショック状態・筋肉の痙攣・血行障害を引き起こして死に至るのです。

特長として、極度の脱水状態により皮膚は乾燥し、指や顔にシワがより、老人のような顔になります。

第1次~第6次パンデミックまでは「アジア型」と呼ばれ、致死率が50%を超えるものでしたが、現在も続いている第7次パンデミックでは「エルトール型」と呼ばれる、致死率が10%以下のものです。

重症化することは稀ですが、酷い下痢が起きた場合「下痢止め」は効果がないので、早めの受診が重要になります。

パンデミックの歴史⑤【結核】

結核の歴史は古く、紀元前に遡ります。ドイツやエジプトの墓から発掘された遺骨に、結核の病巣が見られました。

日本でも、弥生人の遺骨から結核の病巣が見つかっていることから、弥生時代には結核が存在していたということですね。

そして、18世紀。産業革命と共にイギリスでは結核が流行します。19世紀に入るとヨーロッパ全域、アメリカにも結核は流行し、年間5000万人が感染、700万人が死亡したとされています。日本も例外ではありません。

当時は不治の病として、感染した者は山や人のいないところへ隔離されたりと、差別の対象ともなりました。

現在の結核の状況

世界人口の3分の1が結核に感染している・・・。と言われると不安になりますよね。これは、結核菌が体内に感染しているけど発症はしていない人も含まれているのです。多くはアジアやアフリカといった発展途上国に見られます。

感染者の多くの人は、人がもつ免疫力によって結核菌の活動を封じているので発症しないわけですね。

しかし、近年になり結核の患者は増えつつあります。毎年900万人が発症し、150万人が死亡しているとされています。

その背景には「HIV患者」の増加が挙げられます。免疫力を低下させるHIVに感染することで、結核菌の活動を抑えきれなくなり発病するケースが増えているのですね。 HIV感染者の主な死亡原因は結核とされています。

また、治療に使われる薬に対して抵抗を持つ「薬剤耐性」も深刻な問題となっています。エイズ・マラリアと並び「三大感染症」として警戒されている結核は、今後も注意が必要です。

結核の症状

結核菌は「空気感染」するので、吸い込むことにより主に肺に感染します結核といえば「肺結核」といわれるのはこのためです。

初期症状は軽く、咳・倦怠感・体重の減少・微熱・寝汗と、風邪に似ているため間違えやすいです。

咳が長く続く、痰に血が混じる、体重が減少する、といった場合は結核が疑われるので早期の受診が必要です。重症になると呼吸困難や他の臓器に結核菌が広がり、最悪の場合死に至ります。

結核は肺の病気と思われがちですが、体中の臓器に感染する恐ろしいウィルスです。現在は不治の病ではなくなり、薬を服用することで完治することができるようになりました。

【要注意!!】結核を治療することに専念しよう

結核は薬を6~9ヶ月間服用し続けることによって治療します。ですが、中には症状が軽くなった、症状が無くなったと勝手に判断して薬の服用をやめてしまうケースがあります。

完治しない状態で薬の服用をやめてしまうと、結核菌が薬に対して抗体をもちます。「薬剤耐性」ですね。

薬剤耐性をもった結核菌は治療が困難となります。最悪の場合は治療ができない事態になってしまう可能性があるので、必ず医師の指示に従い、治療が終わるまで薬の服用を続けるようにしましょう!

パンデミックの歴史⑥【エボラウィルス】

あまりにも高い致死率から、世界中に広がる前に患者が死亡してしまうとまで言われるエボラウィルス。日本では一番危険とされる「一類感染症」として、WHOでは最も危険とされる「リスクグループ4」に指定されています。

1976年にスーダンで初めて発見された際には284人が感染、151人が死亡。同年、コンゴ民主共和国(旧ザイール)では318人が感染し、280人が死亡しました。その後も、ウガンダ、ガボンといった国で集団感染が起こります。

2014年にはギニア国内の感染を発端に、隣国のシエラレオネ、リベリアを中心とした西アフリカでパンデミックとなります。収束までに約28000人が感染、約11000人が死亡する大流行となったのです。

2018年になり、再びコンゴ民主共和国で流行します。紛争地帯での流行ということもあり、対策が思うようにいかず2019年7月にはWHOにより「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に指定され、2020年4月の時点で継続しています。

「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」は、2009年に流行した「新型インフルエンザ」で初めて宣言されました。現在流行している「新型コロナウィルス」も指定されています。

エボラウィルスはどんな感染症なの?

潜伏期間は2~21日で、発熱・倦怠感・頭痛・筋肉痛が突然襲ってきます。続いて腹痛・下痢・嘔吐といった症状が現れます。

さらに悪化すると、脱水症状や全身の皮下出血・吐血・下血により体中の臓器が機能しなくなり死亡します。「エボラ出血熱」と呼ばれるのはこのためですね。ただし、感染したからといって必ず出血するわけではありません。

感染源は現地に生息しているコウモリが有力とされており、コウモリを食用としたことから感染したケースがあります。他にも、感染動物(ゴリラやサル等)の体液や臓器を触ることでも感染します。

また、感染者の血液や体液、排泄物によっても感染するため、防護服を着用しない患者への直接の接触は厳禁とされているのです。「経口感染」「接触感染」「飛沫感染」が感染経路ですね。

致死率は平均して50%と非常に高い数値です。治療が遅れる、治療をしない場合は80~90%にまで跳ね上がるので、いかに危険な感染症かがわかります。流行している地域には行かないことが重要です。

パンデミックの歴史⑦【インフルエンザ】

インフルエンザは現在でも流行しており、毎年世界で25万人を超える死者がでるほどです。過去の歴史を振り返ってみると、歴史上インフルエンザが最も危険な感染症となったのは1918~1920年の間に流行した「スペインかぜ」ですね。

世界中で約5憶人(世界人口の4分の1)か感染し、死者は4000万人以上だったとされています。一説には1憶人だったとか・・・。

この人類史上最悪のパンデミックにより、第一次世界大戦終結が早まったともいわれています。もはや何でもありですね。

その後も名前を変えては何度も流行を繰り返します。1957年には「アジアかぜ」、1968年には「香港かぜ」として世界中で猛威を振るいました。

インフルエンザってどんな感染症?

潜伏期間は通常1~2日とされていますが、最大7日まであります。悪寒・高熱・頭痛・筋肉痛・全身倦怠感だけでなく、咳・鼻水・腹痛・下痢といった症状が現れることもあります。重症になると肺炎などの合併症で死に至ることも。

12~3月にかけて流行する「季節性インフルエンザ」が一番多いですね。感染経路は「飛沫感染」「接触感染」です。

石鹸による手洗い・アルコール消毒・マスクの着用・健康状態の維持・部屋の換気といった対策が有効です。

また、流行している際には人の密集している場所を避ける・不要な外出を避けることによって感染の可能性、感染拡大の可能性を抑制することができるでしょう。

まとめ

人類は今までに数々の疫病と戦い生き残ってきました。根絶したもの、現在流行しているもの、流行が懸念されるものと様々です。

医療が発達したとはいえ、これから先もパンデミックは必ず起こるでしょう。その時に個人個人がどう対処していくのかが重要になってきます。

特に「チフス」の項目で紹介した「スーパースプレッダー」の話は非常に興味深く、現在でも起こる可能性が非常に高い例です。

過去の事例をもとに、パンデミックが発生した際には落ち着いて対処していきたいものですね。ということで、後半へ続く・・・。

~人類を脅かす自然災害~パンデミックの歴史を振り返る【後編】この記事では、過去に発生したパンデミック(感染症の世界的な流行)を紹介しています。感染症の歴史だけでなく、症状や感染経路について解説しています。過去の歴史を知るだけでなく、感染症の対策としても役立つ内容になっているので、当記事を活用してください!...
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