この記事では、「災害に備えてポケットラジオを備蓄しておきたい」という方のために、ポケットラジオを選ぶ際のポイントを紹介しています。
災害に備えたものとして、どのような点に注目して選べばいいのか詳しく解説しているので、ポケットラジオを選ぶ際に役立つ内容になっています。
「種類がありすぎて迷う」といった方でも、おすすめのポケットライトを紹介しているので安心してください。
他にも、ポケットラジオのメリットや、ラジオが災害に強い理由を解説しているだけでなく、防災アイテムの定番である手回しラジオについても取り上げているので、チェックしてみてください。
出典:https://www.photo-ac.com
目次
災害時の情報収集はポケットラジオがおすすめ

災害が起きて停電になってしまうと、テレビやインターネットを使った情報収集ができなくなってしまいます。災害の状況が知りたいのに、情報収集ができないのは困りますよね。
スマホを使う手もありますが、停電になってしまうと充電ができなくなってしまうので、むやみなバッテリーの消費を抑えたいもの。
ポケットラジオは、そんな状況の時に情報収集源として非常に役立ちます。もともとラジオは災害に強い情報発信源とされているのは知っていたでしょうか。
ラジオが災害に強い情報発信源である理由

インターネットや電話は、情報収集や相手との会話ができますが、いずれも自分から電波を中継地点へ発信します。電話であればNTTの通信設備へ、インターネットであればサーバーへ、中継地点を経由して相手へ繋がるのです。
災害が起こると、全国各地でいろんな人が安否確認をとるために電話を使用したり、インターネットで情報の発信や収集をするでしょう。一時的に膨大な通信量となり、中継地点が通信を処理しきれずにパンクしてしまうと、通信ができなくなってしまいます。
大規模な災害となると、上記のような通信システムのトラブルを避けるために、一時的に通信規制をかけることがあります。安否確認したいけど電話が繋がらない、インターネットに突然繋がらなくなった、という経験はありませんか?
一方、ラジオはラジオ局が発信している電波を受信して聴くものなので、電波を規制する必要がないのです。どのような状況でも安定して情報をキャッチできる、ラジオが災害に強いといわれるのはこのためです。
ポケットラジオを選ぶ際の3つのポイント
液晶のバックライトが点灯するもの

災害により停電になってしまうと、家の照明を使うことができなくなってしまいます。真っ暗な状態でラジオを操作するのは難しいですよね。
液晶のバックライトが点灯するものであれば、暗闇であってもラジオのチューニングをすることができるので、液晶のバックライトが点灯するものを選びましょう。
ちなみに、液晶のバックライトで周囲を照らすという力技がありますが、光が弱すぎるので期待しないようにしましょう。
チューニングはデジタル?アナログ?

ラジオのチューニングに慣れていない人はデジタルをオススメします。デジタルはボタンを押すだけで自動でチューニングしてくれるので、ラジオを使ったことがない人でも安心して聞くことができます。
アナログはラジオにこだわりのある方向けです。デジタルと比べて細かいチューニングができるので、慣れている方であれば自分の好みに合わせたチューニングができるアナログの方がいい、という方もいるでしょう。
ワイドFM対応のもの

ラジオはAMとFMの2種類があります。それぞれ違う放送をしているので、中には「AMの放送番組が好き!」という方もいます。ですが、AMはマンションや高層ビルでは受信しにくく、災害時に安定して聴くことが難しいとされています。
その点、FMはマンションでも高層ビルでも受信することができます。AMはアンテナが低い位置にあるのに対し、FMのアンテナは高台にあるので、災害時でも安定して受信できるのです。
このFMの特徴を利用して、FMでもAMの番組を聴けるようにしたのがワイドFMと呼ばれるものです。災害時でもAMの放送が聴けるように、ワイドFM対応のポケットラジオを選びましょう。
おすすめのポケットラジオは単三電池を使用するもの

当サイトでは、電池を必要とする備蓄品はすべて単三電池を使用するものを勧めています。
様々な種類の電池が必要になると、どれに何の電池を使うのか、どの電池が足りないのか、と管理が大変です。電池の種類を統一してしまえば、単三電池だけ管理すればいいので非常に楽になります。
また、単三電池であれば、目覚まし時計やリモコンといった家電にも転用しやすいので、使用期限が迫っても無駄に捨てることもありません。
USB充電可能なバッテリー内蔵式のポケットラジオもありますが、充電をするのにも電気が必要です。停電になってしまうと充電できないので、災害への備えとしてはオススメできません。
こちらは、「液晶バックライトの点灯」「チューニングはデジタル」「ワイドFM対応」と、先程解説した選ぶ際のポイントをすべて満たしています。
スピーカー内蔵なので、1台あれば家族全員で聞くことができます。使用する電池は「単三電池」です。
大きさと重量はスマホと同程度なので、持ち運びが楽なのもポイントです。電池の備蓄も忘れずに。
手回しラジオはおすすめできない

現在では、スマホの充電ができたりと多機能な手回しラジオが発売されています。電源が必要ないので、災害に備えて備蓄している家庭も多いのではないでしょうか。
僕も購入して実際に使ってみたのですが、「思ってたより発電量が少ないかな」と感じました。そして、グルグル回すのが非常に大変です。試しに1分間、肘から先をグルグル回してみてください。
結構疲れるものです。ちなみに、スマホの充電は1分間回し続けても1%も増えません。労力を考えると現実的ではないですね。ラジオに関しても、回した時間分だけ聴くことができますが、回すのに必死でラジオを聴くどころではありません。
であれば、スマホの充電ならモバイルバッテリー、ラジオならポケットラジオと、それぞれ別に用意した方が楽で長時間使用できることから、手回しラジオはオススメできません。
まとめ
災害に備えたポケットラジオを選ぶ際には、以下のポイントに気を付けて選びましょう。同時に、電池の備蓄も忘れないようにしたいですね。
- 液晶のバックライトが点灯するもの
- ラジオの操作に慣れていない場合、チューニングはデジタル
- ワイドFM対応
インターネットやテレビが普及している現在では、ラジオを聴く人が少なくなっているのではないでしょうか。
ですが、災害時においてラジオ以上の安定した情報収集源はないので、災害への備えとしてポケットラジオは必ず備蓄しておきましょう。
