都市部の災害

【災害時の帰宅困難対策】都市部で被災しても慌てずに対処するために

人口の密集している都市部には住んでいる人や働いている人が大勢います。そんな場所で大規模な災害が起ったら・・・。

この記事では、都市部で働いている人向けて災害が発生した場合に起こり得る状況を解説しています。

都市部の危険性や被災した時の対処法を紹介しているので、いざという時に慌てずに対処できる内容になっています。

いつ起こるかわからない災害に備えて、対策を練る際の参考にしてみてくださいね!

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どうして都市部に限定しているの?

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都市部は大多数の人たちが活動できるように地下鉄・下水道や高速道路など、さまざまな建築物が立体的に建っています。いわば蟻の巣のようなものです。

耐震補強をしているとはいえ、地下は空洞だらけです。穴の開いていない地面と蟻の巣のある地面が同時に揺れたら、蟻の巣のある地面は陥没してしまいますよね。また、高層ビルといった階層の高い建物が密集しているのも特徴です。

街の構造が郊外とは違うため、都市部に限定した災害対策が必要となってくるのです。では、具体的にどんな被害が想定されるのか、次の項目で解説していきます。

都市部で想定されている被害

旧建築物の倒壊

現在の耐震設計基準の元となる1981年(昭和56年)の耐震設計法の改正以前に建てられた建物は現在でも数多く存在しています。木造住宅だけでなく、商業ビルなど多岐にわたります。

大規模な地震が発生した場合、旧耐震基準の建物が倒壊する可能性もあるでしょう。自分の周りにそんな建物はないか確認するだけで対処の仕方は大きく変わってきます。

建物内に留まるべきか、早急に建物から避難するべきか、一度周りを見回してみることをオススメします。

火災延焼

現在では、都市部の住宅地では耐火基準に従った石膏ボードが使用されています。ですが、まったく燃えないというわけではありません。

大規模な災害が発生すれば各地の道路で混乱が起き、火災が発生してもすぐに消防車が向かって消火というわけにはいかないでしょう。

都市部の住宅地は密集しているもの。対処できない状況で一度火災が起きれば延焼してしまう可能性があります。

帰宅困難者の大量発生

2011年に発生した東日本大震災で経験した方もいるのではないでしょうか。交通機関がすべてストップしてしまい、長い時間をかけて歩いて帰った人、公共施設で宿泊した人、帰宅できない人が大勢いました。

道路も信号が機能していないので、各地で大渋滞などの混乱が起こりました。都市部で大規模な災害が発生すると、また当時と同じような状況が起こる可能性があります。

物資が不足する

個人的に一番懸念しているのが物資の不足です。僕が東日本大震災で被災した時は、田舎に住んでいたので物資が不足するということはありませんでした。

ですが、都市部とでは人口の比率が違い過ぎます。都市部では様々な公共施設が存在しており、施設によっては独自で備蓄をしている所もあるでしょう。ですが、施設の備蓄量は施設内で賄える量しか備蓄しません。

満員電車を想像すればわかりやすいと思いますが、収容しきれないほどの人口が都市部には集まっています。

公共施設が被災する可能性も十分に考えられます。実際に都市部で生活してみて、僕は物資は確実に不足すると実感しました。だからこそ、都市部に住んでいる人ほど、災害に向けた備蓄が必要だと考えています。

家族との連絡手段を決めておく

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今からでもできることですね。家族との連絡手段を決めておくと、災害が起こった時でも慌てずにお互いの安否が確認できます。

また、災害が起こった時には「会社に留まる可能性がある」「この場所に集まろう」と決めておけば、いざという時に闇雲に動き回ることはなくなります。

ここでは、災害時に利用できる連絡手段を紹介するので、災害時の家族との連絡手段として活用してください。

災害用伝言ダイヤル 171

NTT東日本より提供されている災害用ダイヤルです。電話番号に対して伝言を送ったり聞いたりできるので、スマホの連絡先に登録しておく等して、いつでも送り先の電話番号を確認できるようにしておきましょう。

使い方 録音
  1. 「171」にダイヤル
  2. ガイダンス後に「1」を押す
  3. ガイダンス後に連絡をとりたい人の番号を市外局番から押す
  4. ガイダンス後に「1」を押す
  5. ガイダンス後に「ピッ」となったら30秒以内で話す。終わったら「9」を押す
  6. ガイダンス後に伝言の内容を訂正する時は「8」を押す。OKなら「9」を押す
  7. 「伝言をお預かりしました」のガイダンスで終了
ガイダンスの途中でも入力することができます
使い方 再生
  1. 「171」にダイヤル
  2. ガイダンス後に「2」を押す
  3. ガイダンス後に連絡をとりたい人の番号を市外局番から押す
  4. ガイダンス後に「1」を押す
  5. ガイダンス後に伝言が再生されます。繰り返し聴く場合は「8」、次の伝言を聞きたい場合は「9」を押す
  6. 伝言を聞き終わった後にこちらからメッセージを送る場合には「3」を押す
  7. メッセージを送った後に「電話をお切りください」のガイダンスで終了
ガイダンスの途中でも入力することができます

NTT東日本では、インターネットを利用して安否確認ができる「web171」という災害用伝言板も提供しています。以下からアクセスできます。

登録をしておけば、メールなら10件、電話番号なら1件まで安否情報を送ることができるので、スムーズな情報確認ができますよ!

NTT東日本のHPでは、「web171」の使い方を動画でわかりやすく解説しているのでチェックしてみてください。以下からアクセスできます。

各携帯電話会社の災害用伝言板

各携帯電話会社でも災害用伝言板を提供しています。先程紹介した「web171」と併せて利用することもできるので、契約している携帯電話会社のHPから確認してみてください。

家族によっては契約している携帯電話会社が違う可能性があります。誰かが使えないことがないように、全員が統一して連絡のとれるものを利用するようにしましょう。

災害時の連絡手段については「災害時の連絡手段を4つ紹介」の記事で、使い方や注意点を詳しく解説しているのでチェックしてみてください!

【災害時の帰宅困難対策】仕事中に被災した時は会社に留まる

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都心部で働いている場合、仕事中に災害が発生する可能性もあるでしょう。その場合は、無理に帰宅しようとせず会社に留まることも大切です。

大規模な災害の発生直後は停電や道路の損壊により様々な交通機関がマヒすることでしょう。そうなれば、自宅までの移動は徒歩になってしまいます。

寒い時期であれば夜間の移動は体力を消耗しますし、暑い時期であれば日中の移動は熱中症になる可能性があります。

寒い時期であれば日中に、暑い時期であれば日が昇る前に移動を開始すれば体力の消耗は防げるので、移動しやすい時間になるまでは会社に留まったほうが安全です。

自宅までの距離がある場合は帰宅支援ステーションを確認する

各自治体では、民間の企業と協力して帰宅困難者の受け入れをしてくれる「帰宅支援ステーション」を設けています。具体的にはコンビニやガソリンスタンド・商業施設などですね。

交通機関がマヒしてしまい帰宅する手段が徒歩しかない場合は、自宅との間に帰宅支援ステーションがないか調べてみることを勧めます。帰宅支援ステーションには以下のようなステッカーが貼ってあるのでチェックしてみてください。

災害時帰宅支援ステーション

画像引用元:防災首都圏ネット 帰宅困難者対策より

画像引用元URL:http://www.9tokenshi-bousai.jp/comehome/comehome.html

帰宅支援ステーションでは、水道水やトイレの提供、ラジオ等で知り得た災害に関する情報の提供、一時的な休憩の場の提供をしてくれます。

会社から自宅までの距離が長い場合には、徒歩での長時間の移動となります。無理せず、休憩をとりながら移動するようにしましょう。

帰宅支援ステーションは、民間の方が好意で場所を提供しています。また、提供している側の方も被災しているかもしれません。

災害時には助け合いが必要になります。くれぐれも相手の迷惑になるような行動はしないようにしましょう。

【災害時の帰宅困難対策】車での移動は控える

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街中が停電になってしまったら信号が機能しなくなってしまいます。そうなると交通が混乱してしまい、あっという間に大渋滞になってしまいます。

他にも、地震などの理由により地盤沈下が起れば、車で走ることが不可能になってしまいます。このような事が想定されるため、災害時の車の運転はとてもリスクが高いのです。

また、災害発生時には自衛隊や警察・消防の方々が救助や支援のために動いてくれます。車で移動する人が多ければ多いほど活動の阻害になってしまうので、自家用車で通勤している方は、落ち着くまで車での移動は避けた方がいいでしょう。

【災害時の帰宅困難対策】持ち歩ける防災グッズを

持ち運べる防災グッズを携帯していれば、いざという時に役立ちます。具体的には、ハンディライト・携帯食・飲料水・モバイルバッテリーです。

会社のオフィスで仕事をする機会が多ければ、デスクの中にしまっておけば安心です。

電気・ガス・水道が使えない、コンビニが利用できないという状況を想定して用意すれば、災害時でも慌てずに対処できますよ!

まとめ

都市部は郊外と違って様々な建築物があるために街全体が立体的な構造になっています。便利な反面、災害が発生すると被害が大きくなるリスクがあるのです。そのために、都市部で被災した場合の対処帆を考えておく必要があります。

都市部で働いている人は、大規模な災害が発生した時には交通機関がマヒするために徒歩での帰宅も視野に入れなければいけません。長時間の移動になるので、体力の消耗の少ない時間帯に移動するなどの工夫が必要です。

無理に帰宅せず、移動に適切な時間まで会社に留まることも視野に入れておきましょう。

家族との連絡は災害用伝言ダイヤルなどを利用するように、あらかじめ家族間で取り決めておけば安否確認に手間でることがありません。

人口の多い都市部では、激しい混乱が予想されます。落ち着いて対処できるように災害対策をしておくことが大切ですね。

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