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大雨によるトイレの逆流は何故起こる?逆流を防ぐ方法も併せて紹介

大雨が降っている時に、トイレの流れが悪くなった、ゴボゴボと音がする、逆流してきた、なんて経験がありませんか?

この記事では、大雨によりトイレが逆流する理由について詳しく解説しています。他にも逆流を防ぐ方法を紹介しているので、トイレの悩みを抱える方にとって役立つ内容になっています。

逆流してきて家中が水浸しになってしまうと後片付けが大変ですよね。こうした被害を避けるため、当記事を役立ててください!

出典:https://www.photo-ac.com/

【はじめに】下水道について知ろう!

下水道には2つの処理方式があります。1つは「合流式」、もう1つは「分流式」です。早い時期に下水道が整備された地域では合流式が多く、現在新設される下水道は分流式となっています。

合流式とは、「生活排水」と「雨水」を同じ排水管に集めて、まとめて処理する方法です。都市部のほとんどが合流式ですね。

分流式とは、生活排水と雨水を別の管路で処理する方法です。生活排水は処理施設で処理をしてから、雨水はそのまま放流します。

分流式は雨水をそのまま放流できるので、ゲリラ豪雨のような激しい雨でも処理しやすいのですが、合流式は生活排水とまとめて処理施設へ送られるため、下水管の容量を超える雨水が流れ込むとパンクして道路に溢れてしまう可能性があります。

どうして大雨でトイレが逆流するの?

水道のホースを思い浮かべてください。水道のホースは太さが決まっており、水の流れる量は多くてもホースの太さまでです。下水管も同様で、水の流れる量には限界があります。

大雨により、下水管でも流しきれない量の水が入り込むことで詰まった状態になってしまいます。そんな状態でトイレの水を流しても流れていかないですよね。

また、家庭にある排水管の中には空気があります。注射器を思い浮かべるとわかりやすいですが、出口を塞いだ状態で注入しようとすると抵抗があります。中の空気の逃げ場がなくて圧力がかかっているからですね。

同様に、詰まった状態の排水管では空気の逃げ場がなく、逃げやすい場所であるトイレなどから空気が逃げようとするため、逆流したりトイレからゴボゴボと音が鳴ったりするのです。

ちなみに、なぜトイレだけ?と思ってしまいますが、これは外にある下水管から一番近い場所がトイレであることが多いためです。台所や浴室でも起こり得るので注意しましょう。

大雨によるトイレの逆流を防ぐ前に・・・

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前提として、大量の雨水による下水管の詰まりを完全に防ぐことはできません。なぜなら、下水管に流れる水の量には限界があるためです。処理しきれないのですからどうしようもないですよね。

こればかりは天候の回復を待つしかありません。ですが、大雨によるトイレの逆流を少しでも軽減する方法はあります。

トイレの水が逆流してきて家中に溢れかえってしまったら後片付けが大変ですよね。少しでも被害を避けるために、できることはやっておきたいものです。

大雨によるトイレの逆流を防ぐには

ここでは、誰でもできる大雨によるトイレの逆流を防ぐ方法を3つ紹介しています。それぞれメリット・デメリットがあるので自分に合った方法で対策をしてみてください。

簡易水嚢(すいのう)で塞ぐ

用意するものはゴミ袋(45L)か大きめのゴミ袋2枚です。はじめに、袋に20Lほど水を入れてしっかりと結びます。これで水嚢の完成です!袋を2重にすることで万が一袋に穴が開いていても安心です。

出来た水嚢をトイレにぶち込めば完了!簡単ですね!!水嚢のメリットとしてはお風呂場や台所、洗濯機の排水口のどこでも使用できる点です。

デメリットは、完全に塞ぐことができないので逆流した水が隙間から漏れる可能性があることですね。また、塞いだら使用できない点にも注意しましょう。

ホースを使った空気抜き

用意するのは水道のホース(2M)1本とゴム手袋です。最初に、便器に挿しこまない方のホースの出口を指で塞ぎます。便器に挿しこんだ時にホースに水が入らないようにするためです。

そして、ホースを便器へ挿しこんだ後に、ホースを塞いでいる指を離して完成です!簡単ですね!!!

ホースを挿し込むことにより、配管内にある空気を逃がすことで逆流を防ぐのです。ただし、配管内には匂いが充満しています。その匂いが家の中に入り込むといデメリットがあるので注意しましょう。

また、ホースの中に水が入り込んでしまうと空気が抜けなくなってしまうので、不安であれば一度便器に挿しこんだ後に息を吹きかけると水が抜けます。吸わないように要注意!

トイレには水が溜まっていますよね。これは「トラップ」と呼ばれる配管内の臭気を防ぐための構造です。この構造によりホースが入りにくくなっているため、ゴム手袋があれば手を汚すことなくホースを挿し込めます。

インバート枡の蓋を変える

インバート枡ってなに?という方のために。インバート枡はトイレが詰まったり、水のお流れが悪い時などに排水管に異常がないか確認するためのものです。

家の周りを見てみると、地面に丸い蓋があるかと思います。これがインバート枡の蓋ですね。台所やトイレといった水の流れる場所に設置してあるので確認してみましょう!

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さて、インバート枡の蓋の種類には「圧力開放蓋」というものがあります。配管内にある空気を逃がすための弁が付いているので、大雨により配管内の空気の逃げ場がなくなっても圧力開放蓋から空気が逃げていくので、逆流の可能性が減るわけです。

費用はかかりますが、インバート枡の蓋を交換するだけなので個人的には一番オススメです。交換する際にはサイズを確認することを忘れずに。不安であれば、お住いの水道工事事業者に相談してみましょう!

インバート枡の蓋の選び方

インバート枡には様々なサイズがあります。間違ったサイズを購入しないようにサイズをしっかり確認する必要があります。

とはいえ、難しいものではありません。地面にある蓋の直径を測ればいいだけです。インバート枡のサイズは「呼び径」と呼ばれる決まった寸法になっているので、その配管に合った蓋を選べばいいのです。

注意点として、250Φを超えるような蓋であったり、鋳鉄製のインバート枡、ターンアップと呼ばれるネジ回し式の蓋を使用している場合は、使用できる圧力開放蓋がないため別の対策を練る必要があります。

インバート枡の蓋の外し方

インバート枡の蓋を交換するのに必要な道具は「マイナスドライバー1本」です。インバート枡の蓋には小さな溝が付いているので、マイナスドライバーを溝に挿し込んで下に傾ければ蓋が取れます。

蓋が固くて開きにくい場合は、溝の位置を変えながら少しずつ持ち上げましょう。蓋をはめる際は、体重を乗せて蓋を踏めばはまります。

【要注意!】大雨によるトイレの逆流を防ぐ方法

急な大雨で何も用意できない時の最終手段です。応急処置として覚えておくといいでしょう。

方法は簡単、インバート枡の蓋を開けるだけです。蓋を開けることにより、配管内の空気が逃げていくので逆流を防ぐことができます。

ただし、雨水や土砂が配管に入り込まないようにする必要があります。生活排水を流す配管は雨水を流すためのものではありません。

また、土砂が配管に流入することによって、配管内が詰まる可能性があります。しっかりガードしたうえで対策をしましょう。

大雨によるトイレの逆流に備えて

大雨によって逆流が起こるようなときには、お風呂やトイレの使用を控えることをオススメします。理由は、下水管が詰まっている状態なので流れていかない可能性があるためです。

仮に流れたとしても、生活排水がマンホールから溢れて町中に広がってしまったら後が大変です。匂い、衛生面、害虫など様々な問題がでてくるからですね。

しかし、トイレに関しては生理現象。我慢できるものではありません。近くのコンビニといっても大雨だし、そもそも貸してくれるかわからないもの。

そんな時のために、非常用トイレを備蓄しておくことを勧めます。非常用トイレであれば家庭の便器をそのまま使えるだけでなく、水を必要としないので、家庭で用を足すことができます。

非常用トイレは大雨だけでなく、地震などの災害時にも活躍するものです。災害時のトイレ問題は深刻な問題なので、必ず備蓄しておきたいものの1つです。

まとめ

大雨によるトイレの逆流は、下水管では流しきれないほどの大量の雨水により、下水管が詰まった状態になったために起こる現象です。

また、家庭にある排水管内の空気の逃げ場がなくなるため、家の中に空気が押し込まれて逆流するのも要因の1つですね。

こればかりは天気の回復を待つしかありませんが、少しでも逆流を防ぐための方法を行うことで、逆流の可能性を減らすことができます。その方法とは、

  • 簡易水嚢で塞ぐ
  • ホースで排水管内の空気を逃がす
  • インバート枡の蓋を「圧力開放蓋」に交換する
  • インバート枡の蓋を開ける

でしたね。大雨により逆流するような場合は、流れていかない可能性があるためトイレ等の使用を控えるべきです。そんな時のために、非常用トイレを備蓄しておくことを忘れないようにしましょう。

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