火山

【火山大国】火山の噴火により起こり得る7つの被害と対策を解説

日本は火山大国であることは知っていますか?北海道から沖縄まで、日本には数多くの活火山が存在しているため、火山の噴火には警戒しなければいけません。

この記事では、火山が噴火した際にもたらされる7つの被害について解説しています。

他にも、火山の噴火に備えてどんなものを用意しておけばいいのか、火山の噴火に伴う警報の種類についても解説しているので、いざという時でも対処できる内容になっています。

いつか自分の身に降りかかる自然の脅威として、対策を練るために当記事を参考にしてみてください!

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日本には活火山が111もある

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近年では、火山の噴火はあまり見られないので、日本には活火山が少ないんじゃないの?と感じてしまうでしょう。

ところがドッコイ、日本には現在確認されているもので、111もの活火山があるのです。世界には約1500もの活火山があるとされ、そのうちの約1割が日本にあります。まさに火山大国ですね。

活火山は環太平洋地域に集中しているので、日本だけでなく北米大陸・南米大陸・フィリピン・インドネシア等、太平洋に面している国に数多く見られます。

「そんなに活火山がある割には、火山が噴火しているのはあまり見ないなぁ」と感じるかもしれません。活火山と聞けば、現在進行形で活動している火山というイメージがありますよね。

ですが、実際に活火山として定義されているものは、広い範囲の意味となっています。具体的に活火山の定義とは何なのか、次の項目で解説していきますね!

【噴火するの!?】活火山の定義とは

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「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と火山噴火予知連絡会・気象庁では定義しています。国際的には一般的に「過去1万年以内に噴火したことのある火山」と定義されています。

けっこうアバウトですよね。これは、火山の寿命は長く、数百年程度の休止期間はほんの一時にしか過ぎないためです。

数千年の休止期間から活動を再開した事例があり、様々な観点から過去1万年以内に噴火した火山を「活火山」として定義するのが適当であると判断したため、このようになったわけです。

地震で言えば、活断層型地震に似ていますね。「そんなに期間が長いなら警戒する必要ないんじゃない?」と感じるかもしれませんが、過去100年を遡ると、日本だけで50回以上もの噴火が確認されています。

ここまで発生回数が多いと、火山の噴火には警戒が必要だということがわかりますね。実際に火山が噴火した場合、どのような被害がもたらされるのか、次の項目から解説していきますね!

火山の噴火による被害【土石流】

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土石流と聞くと土砂が混じったものを連想しますが、実は噴火により堆積した火山灰でも発生します。

他にも、溶岩等の熱で火山に積もっていた雪が溶けだして、火山からの噴出物と混じって谷沿いを流れる「融雪型火山泥流」という現象も起こります。

いずれも時速数十kmで移動してくるので、早めの避難が重要です。特に、山の麓にいる場合は、泥や土砂に巻き込まれる可能性が高いので、注意が必要ですね。

土石流は河川や渓流、融雪型火山泥流は谷沿いを流れるので、火山活動が活発な時には近づかないのが賢明でしょう。

火山の噴火による被害【火砕流】

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高温の火山灰や火山ガス・水蒸気などが混じりあって、山を流れ降りていく現象です。注意したいのが移動速度で、時速数百kmで山から下ってくるため、発生してから避難を開始しても間に合わない可能性があります。

また、火砕流の温度は数百℃にもなり、建物や車の中にいても、巻き込まれればひとたまりもありません。

火山活動による人的・建物被害の中で、大きな原因となるため、火山活動が活発になった時点で避難を開始するなど、早めの避難が重要になります。

火山の噴火による被害【溶岩流】

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地中にあるマグマが噴火により地表に流れ出たものを溶岩と呼びます。その溶岩が、山を流れ降りていく現象が溶岩流ですね。

溶岩流は溶岩の温度、成分により変わりますが、ゆっくりとした速度で流れてくるので、避難は容易にできます。ですが、溶岩の温度は700~1200℃に達するので、森林や建物が飲み込まれてしまったら、焼け野原となってしまうでしょう。

また、人体には水分が多く含まれているため、溶岩に飲み込まれてもすぐには炭化・溶けることはないとされています。ですが、大火傷は確実なので、面白半分で近寄らないようにしましょう!

溶岩流には面白い逸話があり、溶岩流に散水をして食い止めた事例があります。他にも、溶岩流を観光地として利用している所もあり、溶岩は人と密接に関係していることがわかりますね。

火山の噴火による被害【火山灰】

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火山の噴火による被害の中で、一番やっかいなものが火山灰ではないでしょうか。火山灰は広範囲に飛散するので、火山から遠く離れた場所でも火山灰が降り注ぎます。

例えば、富士山が噴火した場合、火山灰は東京・埼玉・千葉県にまで到達すると予想されています。

また、火山灰は場合によっては数か月・数年と長期間に渡り降り続ける可能性があるため、火山灰による被害は長期化することでしょう。

「たかが灰でしょ?」とあなどってはいけません。具体的にどのような被害が発生するか解説していきますね!

人体への影響

「灰」と聞くと、紙が焼けた後に残るさらさらしたものを想像してしまいますが、火山灰はマグマの破片なので、まったく性質が違います。火山灰は先の尖った、細かい「ガラス片」です。

この火山灰を吸い込んでしまうと呼吸器に悪影響がでてしまい、気管支炎や喘息といった症状があらわれます。呼吸器だけでなく肺にも悪影響があり、肺気腫の症状があらわれます。

眼球に付着すれば傷つけるだけでなく、結膜炎を発症したり、コンタクトレンズを使用している場合は角膜剥離を引き起こす可能性もあるでしょう。コンタクトレンズの使用は避けるべきですね。眼をこするのも厳禁です!

また、皮膚の弱い方であれば、皮膚に付着しただけで皮膚炎となる場合があります。人体に悪影響を及ぼす火山灰から身を守るために、どのような対策が必要なのか解説していきます。

防塵マスク

おそらく大抵の方は市販されているマスクで対応することでしょう。ですが、市販されているマスクでは火山灰を防ぐことはできません。「防塵マスク」を着用することが重要です!

「え!?一般的に市販されているマスクは防塵マスクと違うの?」と疑問に思うでしょう。防塵マスクは、国の定めた検定に合格したもので、検定に合格しないと防塵マスクと呼ぶことができません。

その分、粉塵には高い効果を発揮するので、火山灰といた粉塵から身を守る事ができるでしょう!当サイトでも、災害対策の備蓄として防塵マスクを推奨しています。

ちなみに、一般的に市販されている家庭用マスクは粉塵の吸引を防ぐために作られたものではないので、マスクと顔の間に隙間ができてしまうため、どうしても効果は低くなってしまいます。

こちらは使い捨てタイプの防塵マスクです。コンパクトに折り畳んであるので持ち運びが楽です。非常時ためにカバンの中に一枚入れておいても邪魔にならないのがポイントですね。

性能に関しても申し分なく、95%以上の粒子をカットできる性能になっています。火山灰だけでなく、地震や津波といった災害にも役立ちますよ!

防塵マスクの性能に関しては「備蓄したい衛生用品」の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください!

防塵ゴーグル

目を保護するために必要なものです。メガネタイプとゴーグルタイプのものがありますが、安全なのはゴーグル型です。メガネタイプだと、どうしても隙間ができてしまうので、ゴーグルタイプと比べると密閉性に欠けてしまいます。

大気中に舞っている粉塵は四方八方から入り込んできます。ですので、目の周りを完全に防護できるゴーグルタイプをオススメします!

長袖・長ズボン・帽子の着用

長袖・長ズボンは肌の露出を防ぐためですね。皮膚炎を防ぐのに効果を発揮します!

帽子の着用は、髪に火山灰が付着するのを防ぐためです。火山灰は洗い流しにくいものなので、一度付着したら洗い流すのが大変です。

夏場はどうするの?と疑問に思うかもしれませんが、夏場でも長袖・長ズボンは着用すべきでしょう。その際には、薄手の生地のものを着用すると楽になりますよ!

ライフラインのストップ

火山灰は雨水に濡れると電気を通すため、送電線に付着してしまうと停電となる可能性があります。また、火山から近い場所では、火山灰の重さで送電線の倒壊する恐れもあるでしょう。

上下水道にも影響を及ぼします。給水施設に火山灰が入り込んでしまえば水は濁ってしまうので、料理はもちろんのこと、洗濯や食器の洗浄すらできなくなてしまいます。お風呂に入ることも出来ないですね。

火山灰を含んだ排水は下水道を詰まらせる原因となってしまうので、下水道の使用ができなくなってしまう可能性があります。

停電・水不足への対策としては、備蓄をすることが効果的です。災害が発生してから手に入れようとしても手遅れです。日常から備蓄をしておくことが重要ですよ!

どんなものを備蓄したらいいのかわからない方は、「必要な備蓄品リスト」を参考にしてみてください。実際に被災した経験をもとに、「こんなものが役に立った」「こんなものがあればよかった」と感じたものをリストアップしています。

備蓄をすることにより、災害が発生してライフラインがストップしても、日常に近い生活を送ることができますよ!

交通機関への影響

電車や飛行機といった交通機関がストップしてしまう可能性があります。飛行機のエンジンに火山灰が入り込んでしまうと、エンジンが故障してしまうからですね。飛行機の利用はできないと覚悟しておくべきでしょう。

電車に関しても、火山灰によりスリップしやすくなったり、視界不良、電子機器の故障により運航できなくなる可能性が非常に高いですね。

また、道路に積もった火山灰により車両はスリップしやすくなるため、事故が多発する可能性があります。舞い上がった火山灰のせいで視界不良になったり、エンジンに入り込み車が故障する事態も想定されます。

火山灰の除去は時間のかかるものです。そのため、流通が滞ってしまい食品や日用品の不足が起こる可能性は高いと言えますね。

農作物・建物への影響

火山灰が農作物に降りかかると、付着した火山灰を除去しなければいけません。その作業は大変な労力となるため、農作物の出荷量が減ってしまいます。

火山灰が付着することによる品質の低下も懸念されますね。陽の光を浴びて成長する作物は、成長を阻害されるので品質の低下を招いてしまいます。

また、大量の火山灰により、住宅の倒壊といった被害も予想されます。水を吸い込んだ火山灰は重さが増すため、家屋が重さに耐えきれなくなるためですね。火山灰が積もったら、早めの除去が重要になります。

火山の噴火による被害【大きな噴石】

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風の影響をほとんど受けず、弾道を描いて飛散する噴石は、大きさにして20~30cmほどの岩石です。足のサイズと同等の岩石が自分に勢いよく降り注いで来たらと思うと、ゾッとしますよね。

大きな噴石の飛散距離は、火口から2~4kmとされており、その威力は建物の屋根を突き破るほどです。中には、50cm以上の岩石が降ってくることもあるそうです。

登山者が噴石の直撃を受けて死亡する事例もあるため、十分な警戒が必要ですね。とはいえ、噴石の速度は時速200kmを超えるとされています。

噴火してから避難しても間に合わないので、早めの避難として火山活動が活発になった際には近寄らないようにしましょう。

火山の噴火による被害【火山ガス】

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火山ガスは、マグマに溶け込んだガス成分が大気中に放出されたものです。火山ガスには人体に有毒な成分が含まれていて、吸い込むことにより命をおとす危険があります。

実際、火山ガスに巻き込まれて亡くなった方は少なくありません。

火山ガスの厄介なところは、火山が噴火をしていなくても放出されることです。観光で訪れた人が火山ガスに巻き込まれる事例があるほどです。

火山ガスは空気より重いので、窪んだ地形に溜まりやすいものです。ですので、窪んだ場所には近づかないといった注意が必要ですね。

火山の噴火による被害【地震】

火山の噴火や火山活動によって地震は発生します。火山の噴火の際には大きな地震、火山活動の際には地震が絶え間なく続きます。

噴火の際に起こる地震はマグニチュード7.1を記録した事例があり、最大震度6を記録するほどの大地震となりました。この地震により、小規模な津波が発生したことを考えると、火山の噴火だけでなく、他の災害にも警戒が必要だとわかりますね。

地震による被害はこれだけではありません。群発地震に見られる、短時間で断続的に強い地震が発生することにより、寝不足や地震酔い、ノイローゼといった症状を引き起こすこともあります。

山体崩壊により被害が拡大する恐れも

「山体崩壊」とは、地震や火山に噴火により火山の一部が崩壊する現象です。火山そのものが不安定な地盤であったり、風化など様々な要因があります。

火山の噴火による山体崩壊は、1980年にアメリカのセント・ヘレンズ山で発生しています。以下の動画は、当時の噴火の様子を収めた映像です。

山体崩壊によって、大規模な地滑りといった土砂災害が発生します。動画を見る限り、いかに土砂や火砕流のスピードが速いかがわかりますね。

過去には日本でも「雲仙岳」で山体崩壊が起こり、有明海になだれ込んだ土砂の衝撃により、10mを超える津波を引き起こしました。

犠牲者は1万人を超える大災害となったそうです。山体崩壊はそうそう起こるものではありませんが、万が一発生した際には被害が大きくなる可能性があるので、警戒が必要ですね。

噴火警戒レベルとは

火山活動が活発になってくると、噴火警戒警報が発令されます。活火山の周辺に住んでいる方や、入山しようとする方は、活火山の状況を知る必要がありますからね。

噴火警戒レベルは5段階に分けられており、以下のようになっています。

予報 噴火予報 レベル1 活火山であることに留意
警報 噴火警報(火口周辺) レベル2 火口周辺規制
レベル3 入山規制
特別警報 噴火警報(居住地域) レベル4 避難準備
レベル5 避難

また、火山が噴火した際には、登山者や周辺に住んでいる方にいち早く情報を伝えるために「噴火速報」というものも流しています。

活火山周辺に住んでいる方や、入山する方は、噴火速報を受け取れる機器「ラジオ・スマホ・テレビ」を携帯することが大切です。

参考:首相官邸ホームページ 火山噴火では、どのような災害が起きるのか

参考元URL:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/funka.html

火山の噴火に対する備蓄

火山の噴火による被害はライフラインのストップだけでなく、流通の停滞による商品の品薄や人体への悪影響など、多岐にわたります。

災害が発生すると、被災地ではあらゆるものが手に入りにくくなるものです。特に火山の噴火による被害は広範囲にわたることでしょう。広い範囲の地域で、商品の不足が起こることが想定されます。

ですので、日常から備蓄をすることが重要になりますね。備蓄をすることにより、急な停電だけでなく、水道やガスが使えない状況でも対応することができますよ!

また、火山灰から身を守るための防塵マスク防塵ゴーグルも併せて備蓄しておきましょう。

まとめ

火山の噴火が起こることにより、様々な被害が起こり得ます。早めの情報収集と早めの避難が被害を減らす有効な手段となります。

また、火山灰は広範囲にわたって飛散するため、火山から離れた場所であっても火山灰に対する対策は必要です。防塵マスクや防塵ゴーグル、長袖長ズボンと帽子の着用ですね。

他にも、停電や水道が使用できなくなった時や、火山灰により流通が滞って商品の品薄になった時のために、備蓄をしておくことが重要になります。

日本は火山と密接に関係しています。だからこそ、被害を最小限に食い止めるため火山の噴火に対する対策が必要なのです。

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