台風

【高潮・津波・高波】3つの違いと特長を解説。台風接近時には注意を

災害により発生する波といっても様々な種類があります。「どれも同じ波じゃないの?」と感じてしまいますが、発生する原因や特徴が違うものです。

この記事では、高潮・津波・高波の3つの違いと特長について解説しているので、それぞれの違いや特徴について理解できる内容になっています。

他にも、高潮と高波が発生した場合の注意点も紹介しているので、台風が接近した時の対策として役立ててください!

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高潮とは

 

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高潮とは、台風や発達した低気圧の通過によって潮位が異常なほど上昇する現象です。発生の原因となるのは「気圧」ですね。

気圧の高い周囲の空気は海面を押しこむのですが、気圧の低い中心部では海面を押す力が弱いため、吸い上げられたかのように海水面が盛り上がります。「吸い上げ効果」と呼ばれるものです。

また、盛り上がった海水面は、陸地に向かって吹く強風によって沿岸部へと押し寄せられることでさらに潮位が上昇します。これを「吹き寄せ効果」といいます。

特に湾では、その地形によって潮位が大きくなりやすい傾向があり、太平洋に面している東京湾・大阪湾・伊勢湾などは高潮が起こりやすい地域とされているんですね。

津波とは

津波とは、地震や火山活動などの地形変化によって起こる波のことです。海底が沈み込んだり隆起することで、海水全体も同じような動きをします。

この海水の変動が波となって陸地に押し寄せるわけですね。津波は海水全体が塊となって襲ってくるため、到達するスピードや破壊力は高潮と比べてケタ違いです。

他にも、巨大隕石の衝突によって発生するとされる津波「衝突津波」がありますが、人類が誕生してから発生したという記録がないため現実的ではありませんね。

約6550万年前の天体衝突時に発生した津波の堆積物が、メキシコ湾やカリブ海沿岸に残っているそうです。その時の津波の高さは300mと推測されています。

津波は水深が深い場所ほどスピードは速いが波は小さく、陸に近づくほどスピードは落ちるが波は大きくなるという特徴があります。

高波とは

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高波とはその名の通り高い波のことで、台風による強風が原因とされています。波にはその場で吹いている風によって引き起こされる波「風浪(ふうろう)」と、他の場所で風によって引き起こされた波が伝ってくる「うねり」の2種類があります。

また、波は風が強く、長く吹き続け、吹く距離が長いほど高くなる特徴があり、台風がこの条件を満たしているのです。

台風の影響で周辺にできた波がうねりとなり、台風に伴う強風で発生した風浪と重なり合うことで高い波となります。

高潮により潮位が上昇すると波はさらに高くなり、数メートルとなる波が襲ってくるわけですね。

高潮・津波・高波の違いのまとめ

原因 特長
高潮 低気圧
  • 「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」によって引き起こされる異常な潮位の上昇
津波 地震や火山活動
  • 海底の変動により、海水全体が波となって移動してくる
  • 到達スピードや威力がケタ違い
高波
  • 台風に伴う「風浪」と「うねり」がぶつかり合うことで発生する高い波
  • 高潮による潮位の上昇で波がさらに高くなる

それぞれの違いをまとめると、上記のようになります。発生の原因が違うだけでなく、それぞれ特徴があることがわかりますね。

高潮と高波は台風によって同時に発生しやすいため混同してしまいがちですが、高潮は「潮位の上昇」、高波は「高い波」と覚えておきましょう。

津波は地震等によって発生するのでわかりやすいですね。それぞれ違いはあれど、どれも危険な自然現象であることには変わりありません。

台風の際には高潮と高波に警戒を

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伊勢湾台風や室戸台風といった記録的な台風による被害の多くは高潮や高波によるものです。過去の災害から災害への対策が見直された現在でも、被害がなくなることはありません。

高潮や高波は台風の接近に伴って発生するものです。地震による津波と違い、台風は接近が予測できる災害なため、余裕をもって避難準備ができる大きな利点があります。

ハザードマップを確認し、住宅や住宅周辺が水害の被害想定区域であれば、安全な避難場所と避難経路をあらかじめ決めておくことで、いざという時にスムーズに避難ができます。

沿岸部や河口付近に住んでいる方は、気象情報をチェックし早めの避難を心掛けるようにしましょう。

お住いの地域のハザードマップを確認したい方は以下のリンク先から調べることができます。簡単に調べることができるのでオススメですよ!


リンク先:国土交通省 国土地理院 ハザードマップポータルサイト~身のまわりの災害リスクを調べる~

大規模な災害時ほど避難のために道路が混雑しやすく、避難が間に合わないといった事が考えられます。

東日本大震災の際、実際にそのような事態になりました。ですので、余裕をもった避難をすることを強く勧めます。

高潮や高波の際に海岸付近へ近づくのは危険!

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海岸線を走っていた車が高波にのまれて、車が大破したという事例があります。フロントガラスは割れ、車体はボコボコになっていたそうです。

また、波にのまれた際には車が押し流されたり引き込まれたりと、走行できる状態ではなかったそうですね。ガードレールがなかったら車が海に引き込まれたと思うとゾッとします。

車ですら流されたり大破してしまうほどの威力です。人間に直接襲いかかってきたとしたらひとたまりもありませんね。

そのような時でも、釣りやサーフィン、高波の様子を見に行く方がいるのが実状です。自分が危険な目に遭うだけでなく、救助する方、心配する方にも迷惑がかかるもの。

警報・注意報が発表されている時や台風が接近している時は、海岸付近に近寄らないようにしましょう。風や雨が弱まっている時でも高波が襲ってくることがあります。

まとめ

高潮は低気圧による異常な潮位の上昇、津波は海底の地形変動による波、高波は風によって引き起こされる大きな波といった違いがあります。

台風の際には高潮と高波が同時に発生することで、数メートルもの高さの波になることもあります。

高潮や高波による浸水被害が想定される地域では、早めの避難を心掛けるようにしたいですね。

また、台風が接近している時には海岸付近に近づくことは危険行為となるので、自らの身を守るため絶対に海岸付近に近寄らないようにしましょう。

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