台風

【台風用語の解説も併せて】台風の風速の強さによる被害の目安を解説

暑い季節に多い台風。近年では大規模な被害が発生したせいもあり、台風を警戒している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、台風の風速の強さによる被害の目安を解説しています。被害の想定ができることにより、台風対策がしやすい内容になっています。

他にも、テレビで見かける台風情報。なんとなくなら解るけど、ちゃんと理解しているかと言われれば不安になってしまいますよね。

そんな方のために、台風情報で出てくる用語を詳しく解説しているので、台風情報をチェックする際に役立ててください!

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【台風の強さを知る目安】hPa(ヘクトパスカル)ってなに?

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よく台風の情報を見てみるとhPaという言葉がでてきます。これは、台風の中心気圧を表すときに用いられています。この数値が低ければ強い台風だということまではわかるけど、具体的にどうして強くなるの?と疑問に思ってしまう方もいるのではないでしょうか。

台風とは熱帯低気圧のことで、この低気圧内での最大風速が約17.2m/秒以上になったものを指します。

m/秒とは

メートル毎秒と呼びます。1秒間に何メートルの速さで動くかを表す単位のことです。例えば、10m/秒は1秒間に10メートルの速さで動くということになりますね。

空気や風は気圧の低いところへと引き寄せられる特徴があります。つまり、低気圧になるほど台風の中心部へと勢いよく風が引き寄せられるため、強い台風となるわけなんですね。

地上の標準気圧は1013hPa。これより高ければ高気圧、低ければ低気圧となります。先程の解説を思い出してみましょう。低気圧になるほど強い台風になるのでしたね。ですので、この数値が低いほど強い台風だということなのです。

台風の風速を表す4つの言葉

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ニュースなどで台風の情報を見てみると「風速(平均風速)」「最大風速】「瞬間風速」「最大瞬間風速」という言葉を耳にします。この4つの違いって何なんだろ?と気になるところです。

風は一定の速さで吹いていませんよね。時には強く、弱くと刻々と変化します。多少の風なら変化しても気にならないですが、台風の場合は被害が発生する可能性があるため、精度のある情報が必要となります。

そのため、上記の4つに分けて風速の情報を伝えているのです。具体的にそれぞれの違いを見ていきましょう。

  • 風速(平均風速):10分間の平均風速
  • 最大風速:風速の最大値
  • 瞬間風速:3秒間の平均風速
  • 瞬間最大風速:瞬間風速の最大値

ちなみに「風速〇メートル」と聞きますが、「風速〇メートル毎秒(m/秒)」を省略したものです。時速ではないので注意しましょう。

台風の勢力の目安となる『強さ』と『大きさ』を知ろう

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「非常に強い大型の台風」「猛烈な台風」こちらも台風情報でよく耳にする言葉ですよね。気象庁では、台風のおおよその勢力を示す目安として、台風の大きさや強さを階級として分けています。

台風情報で耳にする「非常に強い」や「超大型」という言葉は、ノリや適当ではなく、基準をもとに定めた階級に沿って発表されているのです。具体的にどのようなものなのか見ていきましょう。

台風の『強さ』

台風の強さは「最大風速」をもとに階級を区分しています。

階級 最大風速
強い 33m/秒以上~44m/秒未満
非常に強い 44m/秒以上~54m/秒未満
猛烈な 54m/秒以上

参考:気象庁ホームページ 台風の大きさと強さ
参考元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html

台風の『大きさ』

台風の大きさは「風速15m/秒以上の半径」をもとに階級を区分しています。

階級 風速15m/秒以上の半径
大型(大きい) 500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

参考:気象庁ホームページ 台風の大きさと強さ
参考元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html

台風の大きさと強さの例

台風情報では前の項目で解説した『強さ』と『大きさ』を組み合わせて発表しています。

例えば「非常に強い台風」と発表されれば、中心付近の最大風速は「44m/秒以上~54m/秒未満」ですが、風速15m/秒以上の半径は「500km未満」と勢いは強いが範囲の狭い台風となります。

また、「超大型の台風」と発表されれば、中心の最大風速は「33m/秒以下」ですが、風速15m/秒以上の半径は「800km以上」と勢いは弱いが範囲の広い台風となります。ちょっとややこしいかもしれませんが、慣れるしかないですね。

日本列島の直径は、最北端の択捉島から最南端の沖ノ島まで約2800km。

最西端の与那国島から最東端の南鳥島まで約3000kmあります。

【風速による違い】暴風域と強風域ってなに?

「暴風域」「強風域」という言葉は台風情報の中で耳にしますね。この2つは「平均風速」によって区分されています。

強風域 平均風速15m/秒以上
暴風域 平均風速25m/秒以上

テレビで台風の進路予測を見ると、台風の中心位置に赤い円と黄色い円があるのを目にしますよね。「赤い円が暴風域」「黄色い円が強風域」を表しています。

この円の領域では、先程解説した風速となっているわけですね。つまり、この円の領域にある地域では強風・暴風に警戒しましょうということです。

【知ってた?】台風は右側の方が強い

台風は風を巻き込むため、反時計回りの渦を巻いて移動しています。台風の右側は風を巻き込む方向と台風が移動する方向が一緒なため、左側と比べると風速が強くなります。

一方、台風の左側では風の巻き込む方向と台風の進行方向が反対なため、風の勢いが抑えられるのです。

また、台風の右側は風の勢いだけでなく強い雨となる傾向があります。台風の進路予測を見る際には、台風の右側と左側どちらが通過するか注目してみてください。

台風の風速による被害の目安【人間編】

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ここでは、台風の風速の強さによって人にどのような影響を及ぼすのかを解説していきます。被害を想定する上での目安としてください!

風の強さ
(予報用語)
平均風速
(m/秒)
おおよその
瞬間風速
(m/秒)
人への影響
やや強い風 10以上
15未満
20 風に向かって歩きにくくなる。
傘がさせない。
強い風 15以上
20未満
30 風に向かって歩けなくなり、転倒する人もでる。
高所での作業は極めて危険。
非常に強い風 20以上
25未満
40 何かに掴まっていないと立ってられない。
飛来物によって負傷するおそれがある。
25以上
30未満
猛烈な風 30以上
35未満
50 屋外での行動は極めて危険。
35以上
40未満
40以上 60

参考:気象庁ホームページ 風の強さと吹き方
参考元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html

風速が20m/秒を超えると、屋根の瓦などが飛散するとされています。上記の表だと「非常に強い風」の部類に入りますね。

この状態での外出は、飛来物が直撃する可能性があるため非常に危険です。台風情報をもとに、風速が20m/秒を超える場合は外出をしないようにしましょう!

個人的には転倒する可能性のある「強い風」の状態でも十分危険なので、外出を控えることを強く勧めます。

台風の風速による被害の目安【建物編】

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ここでは、台風の風速の強さによって建物に与える影響を解説していきます。

風の強さ
(予報用語)
平均風速
(m/秒)
おおよその
瞬間風速
(m/秒)
建物への影響
やや強い風 10以上
15未満
20 雨どいが揺れ始める。
強い風 15以上
20未満
30 瓦などの屋根部材がはがれることがある。
雨戸やシャッターが揺れる。
非常に強い風 20以上
25未満
40 瓦などの屋根部材が飛散するものがある。
固定されていないプレハブ小屋が移動・転倒する。
ビニールハウスのフィルムが広範囲に破れる。
25以上
30未満
猛烈な風 30以上
35未満
50 固定の不十分な金属屋根がめくれる。
養生の不十分な仮設足場が崩落する。
35以上
40未満
外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。
40以上 60 住宅で倒壊するものがある。
鉄骨構造物で変形するものがある。

参考:気象庁ホームページ 風の強さと吹き方
参考元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html

風速20m/秒を超えると物が飛散する可能性があり、窓ガラスに直撃すると割れてしまいます。窓ガラスが割れることによる被害と対策に関しては「台風対策として窓ガラスを守る方法」で解説しているのでチェックしてみてください。

風速30m/秒を超えてくると、住宅の外装や屋根に影響が出始めます。築年数の古い住宅であれば、劣化している箇所があるので早めの対策が必要になりますね。

台風のシーズンになってから対策を始めても手遅れなので、台風のシーズンが来る前に対策を施すことが重要です。

台風の風速による被害の目安【屋外編】

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前の項目では人や建物への影響を解説しました。では、屋外ではどのような影響がでるのか見ていきましょう。

風の強さ
(予報用語)
平均風速
(m/秒)
おおよその
瞬間風速
(m/秒)
屋外・樹木の様子
やや強い風 10以上
15未満
20 樹木全体が揺れ始める。
電線が揺れ始める。
強い風 15以上
20未満
30 電線が鳴り始める。
看板やトタン板が外れ始める。
非常に強い風 20以上
25未満
40 細い木の幹が折れ始めたり、根の張っていない木が倒れ始める。
看板が落下・飛散する。
道路標識が傾く。
25以上
30未満
猛烈な風 30以上
35未満
50

35以上
40未満
多くの樹木が倒れる。
電柱や街灯で倒れるものがある。
ブロック塀で倒壊するものがある。
40以上 60

参考:気象庁ホームページ 風の強さと吹き方
参考元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html

風速20m/秒を超えると、木の枝が折れたり、木が倒れ始めます。家庭菜園や農家、庭に気を植えている家庭は対策が必要になりますね。

特に、樹木が倒れて近隣の住宅に直撃すれば、賠償問題といった二次災害が発生してしまいます。防風ネットで囲ったり、支柱とロープで固定するなどの対策をしましょう。

台風の風速による被害の目安【車編】

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意外とやってしまいがちなのが、台風の真っただ中を車で移動してしまうことです。車の中にいれば雨風をしのげるので、台風への恐怖心が和らいでしまうからでしょう。ですが、甘く見ていると重大な事故につながることを覚えておきましょう。

風の強さ
(予報用語)
平均風速
(m/秒)
おおよその
瞬間風速
(m/秒)
走行中の車への影響
やや強い風 10以上
15未満
20 道路の吹き流し(鯉のぼりみたいなやつ)の角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を受ける。
強い風 15以上
20未満
30 高速運転中では、横風に流される感覚が大きくなる。
非常に強い風 20以上
25未満
40 通常の速度で運転するのが困難になる。
25以上
30未満
猛烈な風 30以上
35未満
50 走行中のトラックが横転する。
35以上
40未満
40以上 60

参考:気象庁ホームページ 風の強さと吹き方
参考元URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kazehyo.html

車の運転をしている方であれば、一度は風に流される経験がありますよね。ハンドルがいきなりとられてしまうので大変危険です。

一般の乗用車であれば、トラックと比べて重心が低いので横転する可能性は低いですが、横転しないという訳ではありません。

また、目の前で横転したトラックに巻き込まれてしまう可能性もあるでしょう。というか、台風が直撃している中で運転をしても何のメリットもありません。運転を控えるのが一番安全ですね。

まとめ

台風の風速の強さによって受ける被害は変わってきます。人・建物・屋外・車、どの場合でも一致しているのは、風速20m/秒を超えると破損やケガといった被害が出始めるということです。

風速20m/秒を超える場合には、外出をしないのが安全だということです。台風情報をもとに、早めの避難を心掛けましょう。

また、台風のシーズンになってから対策を始める方がほとんどではないでしょうか。住宅の老朽化を直すといっても、すぐにできるものではありません。シーズン中ということもあり、業者の予定が詰まって着工が遅れる可能性もあるでしょう。

ですので、台風シーズンの前に対策をしておくことが重要です。の時になってから対策をしても手遅れとなります。早めの対策を心掛けましょう!

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